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vs ウィコム

リーグ1の強豪であり、去年は1ポイント足りなくて降格してきてしまったウィコムとの試合。スコーレンがいたの試合中は気づかなかった。もう2週間も前の試合だ…

メンバー

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前半の展開

開始直後からウィコムの攻め。3バックのウィコムに対してさんだらんどは基本2トップ。ウィコムのビルドアップの際には、SHのマクギーディが出て枚数を揃えようとするけど、序盤ということもあり一歩出遅れる。そのため、ウィコムがCBからシャドーに縦パスを入れることに成功。

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ウィコムがサイドから攻め込むときに、さんだらんどの同サイドのSBはウィコムのWBをマーク。さんだらんどのCB2枚と逆サイドのSHは、それぞれウィコムのFW、両シャドーに付くので、ウィコムの逆サイドのシャドーが中央へランニングすると、逆サイドスペースが空く。
このときにグーチがDFライン上まで下がって逆サイドのスペースとそこに走り込むWBをケアしていたのが良かった。

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さんだらんどはまずはGKから繋ごうとするけど、ウィコムはハイプレス。外に限定してすぐにボールを奪い返す。
このときさんだらんどはトップ下のエンボをボールサイドに流して数的優位を作ろうとしていたけど、恐らく両CHがスライドして、アンカーの所も含めてボールサイドが同数になるように寄せてきた。

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上記のように、開始数分間はウィコムが攻勢に出ていた。そこでさんだらんどの後方はやり方を変えた。GKは蹴る、CBからもとりあえず蹴る前提で繋ぐようにして、とりあえずボールを遠くに投げるようになった。

スチュワートのおかげもあって、これは割と成功だったと思う。ウィコムのビルドアップ隊は縦に当てる能力はあるけど遅攻の傾向がそれほど高い訳ではないようで、とりあえずボールをウィコム陣地に投げ込めば、さんだらんどはポッゼッションやハイプレスで押し込まれずに、ミドルゾーンで勝負できるようになった。

12分、オナイエンとエンボとスチュワートを左サイドに流した合計5枚の同サイド攻撃で、スイッチを絡めてフリーマンを作り出してウィコムのペナ内まで侵入した。それは結局ウィコムのキーパーにキャッチされるんだけど、キーパーのミスパスをドイルがインターセプト。そこから、エンボの上手さとスチュの高さ+マーク外しという、個人能力の高さで先制。

17分、エンボのコントロールミドルが決まって2-0。エンボはこの逆デルピゾーン好きだよね。2点ともスローインから1枚浮いて前を向く形が絡んでいて、何か仕込んでたりするのかなって気になってる。にしてもラッキーはラッキー。

その後はどちらが主導権を握るでもないけど、かと言ってオープンにもならない展開。さんだらんどは無理に保持しない、ウィコムも縦指向。よってどちらかが押し込み続けるような展開が生じない。

シンプルにライン背後に放り込む形やハイプレスから、ウィコムは3回チャンスを作りかけていた。さんだらんどはチャンスらしいチャンスは作れなかった。

さんだらんどは40分にはGKから繋ぐことに再チャレンジしたけど、これもハイプレスの餌食に。リードはしてるけどちょっと手詰まり感。

前半の感想

シンプルに一定のコースにボールを入れてくるウィコムのサイド攻撃は普通に怖い。数打ちゃ当たりそう。

マクギーディのネガトラがこの試合はいい。ただ、自陣深くで積極的に繋ごうとする傾向があったのは、この試合のチームのやり方と合っていなかった気がする。

ウィンチェスターが躍動してた。ハーフスペース低めに位置してリンクマンに、そしてそこからオーバーラップ、リバウンドゲットで左足ミドルなど。ドリブルで中へ運ぶ形もものになっている。オナイエンとの息も合ってきた気がする。

後半の展開

まず45〜70分。さんだらんどは無理はしないけど、前半よりは繋ぎにチャレンジする姿勢が少しだけ強まったと思う。スタート位置が少し高めのところからなら、比較的空きがちな逆サイドのSBに渡して、プレスをさせない場面が出てきた。ただ、自陣深くから完全にプレスを回避する場面はなかった。互いに縦に早いシーンが多くて、前半の続きをやってたような印象。

70分頃からウィコムは3枚替え。FWと右サイドの面子が変わる。お馴染み、アデバヨ・アキンフェンワも投入。これでウィコムの攻撃が活性化。とりあえず収めてくれるマンの出現で、ゴールまでの道のりが短くなり、ペナ内への侵入とシュートが増えた。

ペナ内のこの人に向かってフリーキックを蹴り込むだけでokってなるやつ。78分に8番のトンプソンがほとんど真上みたいな角度でボールを入れようととしてきたのは笑った。しかも結局その後のこぼれを収めてペナ内侵入に漕ぎ着けてたし。81分のリフティングシュートも凄かった、体がブレない。

83分、さんだらんどが追加点で3-0に。
スローイン→キーパーまで戻す→ウィコムがハイプレス→縦パス入れる→カットされるけどこぼれをニールが拾って連携からロングカウンター→スチュワートがゴール。
さんだらんどが一度最後尾まで戻したところ、ウィコムは前線のハイプレスに後方がついていけずに陣形が間延び。真ん中一直線のロングカウンターを許してしまった。

さんだらんどが86分に3枚替えで、プリチャード、オブライエン、そしてライトを投入。3回個別に交代した方が時間を使えたのではと思ってしまったけど、まあ机上の話なので。

アディショナルタイムにアンラッキーな失点をしてクリーンシートは逃したけど、3-1で勝ち。アキンフェンワが普通に得点に絡んだ。ライトで高さを補充したけど、少し低めに放り込まれてそこはオナイエンなので無理ってなった。たまたまかも。

後半の感想

CBが釣り出された場面でオナイエンがDFラインをケアしてくれたシーンは嬉しかった。

ニールの縦パス入れるタイミングが天才的じゃないですか?あとターンするだけで相手を転ばしててすごい。

フラナガンは調子が出なかったかも。背後へのボールの対応にやや苦慮し、空回りなボールタッチやタックルもあった。

スローインについて

スローインからいい場面を作っていたので手動&主観的にスローインの成功率を集計。

さんだらんど 成功率71%(成功12回、失敗5回)

ウィコム 成功率42%(成功8回、失敗11回)

70分くらいから飽きてきて、ちゃんと取れてないかも。

(さんだらんどスローインの基本ポジショニング)
スロワーの斜め後ろにCH1人、真横から少し高めにSHとエンボの2人が旋回、前でスチュが背負う

パターン①
斜め後ろに投げて、投げ手がリターンをもらって前を向く(スロワーは基本フリーの原則)。これが多かったと思うし、安定してた。
※ 受け手はチェックの動きを使ってワンタッチを入れる時間を作る。

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パターン②
相手を背負ったスチュワートの懐に投げつける。

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パターン③
前に当てる。2点目とかがこれだった。崩しのスローイン。

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今回は相手の撤退が無かったから、CBに戻す系は無かった。

さんだらんどのリターンがオフサイドになったやつはふふってなった。リターンは上手かったけどこれは一応失敗にカウントした。スローインの成否って主観も絡むのでちょっと難しい。

↓スローインと言えばこの記事ってイメージがあった

↓この分析もすげぇ… ただ成功率の定義とか全体的な細かさが今回のカウントとは違う

ちょっとnoteも連発して早くも出涸らしになってきたなと思うのと、ワクチンとかプチ引越しとかPC購入とかテストとかがあるので休憩

あと前節分のやつでダイタクヘリオスを描いた反動で、はちゃめちゃな肩凝りに襲われてる もうiPadで長時間お絵かきはしない…

リージョンソン8月のリーグ最優秀監督おめでとう!!!
ハッピー 1st of the League One table!!!!!