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Mrs. GREEN APPLEへの歪んだ愛情

先に警告⚠️
この記事はミセスを下げる言葉がちらほら出てくるので、ミセスの全てを心から愛しているファンの方は見るのを控えてください。


よし、書く。

俺は、ミセスのことがなんだかんだ好きだ。

高3の勉強で大変な時、体育祭のあと、受験の時、コロナで鬱屈としていた時、ミセスをなんだかんだ聞いていた。

なんだかんだ好きなのだ。しかも5-6年ミセスを聞いている。

好きに「なんだかんだ」とかつけるなと言われそうだ。でも事実だから仕方ない。

それでは、なぜ「なんだかんだ」なのか。その理由を書いていく。


高校2-3年生の時、スクールオブロックというラジオ番組を受験勉強しながらよく聞いていた。

パーソナリティ(とーやま校長)の話し声がなんか落ち着くのと、悩み相談に真剣に乗っている姿勢が好きだったからである。

そこのミニコーナーに、「ミセスLOCKS!」なるものがあり、ミセスのメンバーが出てきて15分くらいなんか喋っていた。

そのコーナーがマジで嫌いだった。
全体的にテンションが高くてウザかったし、中でもボーカルのやつ?がとってもイキってて聞くに堪えなかった。
(当時の感想を思い出して書いてます)

こいつらのコーナー早くおわんねえかなあと思いながら勉強をしていた記憶がある。

ある日、いつもの通りウザいミセスLOCKS!を聞いているとこんなことを言っていた。

とぉーつぜぇんでぇすがぁ!
Mrs.GREEN APPLEから、お知らせがありまぁーす!
僕たちのぉ〜新曲がぁ〜このラジオで、は•つ•ふ•る•お•ん•え•あぁ〜
フゥーー!!

当時の雰囲気をイメージで再現。
ミセスを曲でしか知らない人は
この文章でなんとなく察してほしい。

そこで流れたのがこの曲。

悔しいけど、めっちゃいい曲だった。

これまでのJ-POPではあんまり聞いたことないようなホーンセッションの感じや、跳ねるようなリズムがクセになった。
(この分析は今だからできるが、当時はとにかく聞いてて楽しかったくらいな感じだ)

このウザいやつら、こんないい曲書くんだ。不覚にも、TSUTAYAでCDをレンタルしてしまった。
そして当時めっちゃ聞いた。


それでもやっぱりラジオはウザかった。
高校生のお悩み相談に「こんなしょーもないこと言ってるやつもいますけどねぇ!」みたいな失礼なことも平気で言うし、メンバーがカンペを噛んだりするのを執拗にイジるし、「ほんとボーカル性格悪いな」と思っていた。

でもなんか少しずつこのボーカルのことが気になってきた。

大森元貴。

子供の頃からミュージシャンをやりたいと夢見て、小6でモンパチのコピバンをやり、高校は定時制に通いながら音楽活動をしていたらしい。

この夢に向かう真っ直ぐさがちょっと鼻につくが、それだけ音楽に対する情熱があったのだろう。

「子どもの頃から精神年齢が高くて、声変わりとかも早かった」

インタビュー

そんなことインタビューで言うのかよ笑
俺は周りとは違う的な?

「僕は友達がほんとうにいなくて…」

インタビュー

まあその性格ならな笑

心の中でいろいろツッこみながら、インタビューを読んだりエピソードなどを聞くたびに
少しずつコイツの本質が見えてくるようになった。

一つ、ほんっとうに承認欲求が高いということ。
みんなに褒められたくて、仲良くしたくて、人の前に立ちたくて、目立ちたくて、それが歌声なりアレンジなり全部音楽という形で表れている。

一つ、人に愛された経験が少ないこと。
友達がいなくて、人とつながった経験がなくて、寂しくて、苦しくて、それが歌詞のそこかしこに散りばめられている。

一つ、周囲の観察能力が高いこと。
(僕のことの最初ではないが笑)自分と周りとは何が違うか、どうして自分はこうなのかを観察しながら人と人との関係を形にするのが極めて上手い。これがミセスの歌詞が哲学的などと言われる所以だろう。

これらが分かっていくと、ミセスの奏でる曲たちは、カラフルで、派手で、やっぱりたまにウザいけど、なんかとても人懐っこくて、苦しくて、甘酸っぱいように聞こえてしまう。

こんなことを言っている自分も中高時代友達は少なかったし、(中高時代だけでなくいまでも)すっごい承認欲求が高い。
だからなんかちょっと似てて、共感してしまい、それゆえの共感性羞恥のようなくすぐったさがある。だから、

"なんだかんだ"

ミセスのことを好きになってしまったのだ。


青と夏がはじめてミセスLOCKS!で流れたときのこともよく覚えている。

家のリビングで勉強しながら聞いた。「なんか売れそうだなこの曲」と思ったのも覚えてる。
まさかここまでロングヒットになるとは想像してなかったけど。

1月にリリースされたホヤホヤの新曲「僕のこと」をspotifyで聴きながら、2月の大学の受験当日、会場に向かったこともよく覚えている。
あの曲を聞いてると胸がキューと熱くなった。頑張るぞ!と思った。

ウザい奴のくせに、よくこんな曲書けんじゃん。なんつって笑

俺は現役では上手くいかず浪人したのだが、浪人の年は「CHEERS」を聞きながら会場に向かった。
確かウィダーinゼリーのCMソングだったよね。


ま、そんなこんなで、今でもミセスのことは好きだ。

昔は若者が聞くバンドって感じだったけど、「ダンスボール」あたりから全年代が聞けるJ-POPにシフトして、ちょっとトゲが取れてまた進化しているイメージがあるよなぁ。

去年のレコ大の時は感動した。
昔から応援してたバンドがこうやって日の目を浴びていることが嬉しかった。

これからも、なんだかんだ応援しようかな。

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