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そんな形で私はなんの準備もなく刑務所生活が始まってしまった。

本来は仕事の引継ぎや50冊くらい大量の本を購入して入所しようと思っていたが、見事に裏切られてしまった。

ノートやペン、本もなにもなく1日ラジオ聴くだけの生活。心細くて、1日中ラジオを聴くだけの日々は辛かったですし、出所後の未来のことを考えても先が見えず、意気消沈していました。
こんな退屈な生活どうにかならないのかー。
と思っていた。

しかし、お昼過ぎに思わぬ幸運が!
刑務所で平日に1日2冊の本を借りることができるとの情報を得ました。
本のタイトル 作者名、ジャンルの3つが書いてある冊子をもらいそこに貸りたい本を選ぶ。
全部で100冊くらい。マンガから、小説、ビジネス本、エッセイなど様々。
これで少しは生活がましになる。
そういえば私物でバックに本が5冊あったのでそれを部屋に入れてほしいとお願いしたが、検査に数日かかるらしく、すぐには入らないとのこと。ショック。
しばらくは刑務所の本に頼ることになりそうだ。

2ヶ月に1回100冊の本が総入れかえされる。
とは言っても土日は金曜日に借りられる2冊で3日間過ごさないといといけないので同じ本を2.3回読むということをしていた。

昨日読んだ本なのに2回目読むと1回目気にならなかった部分が気になったりと意外なことを発見した。
その時の状況や心境により捉え方が変わるので本を何度ものを読むのはあながら意味が無くはないなと思った。(前まであまり意味がないと疑っていた。)
とりあえず、少しは暇をつぶせる安心した日だった。
これから刑務所の生活を少しずつ紹介していきたい。
そういえばなんか少し臭いな。
その正体とは?

次に続く。

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