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武蔵野東学園を守る会ー署名活動趣意書(1)何が問題か

第1節 何が問題か  ―松村謙三氏の恐怖支配で脅かされる子どもたちの権利等

1.       いま学校法人武蔵野東学園は、子どもたちの居場所を守ることができない組織になりつつあります。
 私たち保護者有志一同は、子どもたちの居場所が破壊されつつあることに強い危機感を抱いて、「武蔵野東学園を守る会」(以下「守る会」)を立ち上げました。

2.       松村謙三氏(ハズキルーペの販売を手がけるHazuki Companyの代表取締役)が、今年、2024年2月21日開催の理事会で、本学園の理事長に就任しました。
 しかし、松村氏は、副理事長に就任してわずか半年ほどの間に、さまざまな問題を起こしました。
 松村氏は、今年1月、武蔵野東高等専修学校(以下「東高等専修学校」)で、意に沿わない発言をした女子生徒に対し、「文句があるなら学校を辞めればいい」などと発言し、その後、校長をして、退学勧告を出すと脅しながら謝罪文の提出を強要しました(以下「謝罪文強要事件」)。この件は、『週刊文春』でも報じられ、その後保護者たちが再三説明を求めたにもかかわらず、松村氏や校長は何ら事情説明をせず、再発防止策も明らかにしていません。
 松村氏は、2023年12月8日開催の武蔵野東小学校(以下「東小学校」)での校則緩和に係る保護者説明会(以下「東小学校の保護者説明会」)においては、今年3月27日に理事長に就任する予定であると説明していたものの、急きょ、それよりも前の今年2月21日に理事会を開催して理事長に就任しました。
 これは、守る会が、既に署名活動を実施し、謝罪文強要事件に係る松村氏の関与を「X」(旧Twitter)において報じた直後のことであったことも踏まえると、松村氏が、謝罪文強要事件についての説明責任を果たさないまま、抜け駆けをして理事長に就任したものと言わざるを得ません。
 生徒に対する強要という犯罪にも当たる行為について明らかにしないというのは、異常事態と言わざるを得ません。
 次に自分の子供が被害に遭わないという保証はありません。そして、上記女子生徒の犠牲を黙認するわけにはいきません。
 また、松村氏は、さしたる理由もなく東高等専修学校のクラス担任の先生を年度途中で退職させました。その結果、当該クラスの生徒は、これまでお世話になった先生がいなくなったまま卒業式を迎える事態を迎え、なお動揺が走っています。
 かかる松村氏の措置は、学園の生徒の有する意見表明の機会ないし権利及び教育を受ける機会ないし権利(こども基本法3条2,4号、東京都こども基本条例4、8、10条、武蔵野市子どもの権利条例3条)を侵害するものにほかなりません。

3.     そもそも、武蔵野東学園は、北原キヨ先生が、自閉症児の健全な育成並びに健常児及び自閉症児を問わない全生徒の「友愛の心」の育成のために打ち立てた、健常児との「混合教育」(インクルーシブ教育)の理念を根幹とする(寺田欣司『武蔵野東学園物語』(以下「物語」)47頁参照)、全国でほぼ唯一の学校です。 
 ですが、松村氏の横暴な言動は、最低限守らなければならないはずの当学園の生徒の健全な育成や自由な発想すら妨げるものであり、松村氏には、当学園の「友愛の心」の理念の実践を司る資格はありません。
 また、松村氏は、東高等専修学校を、武蔵野東中学校(以下「東中学校」)と中高一貫校の関係にある普通高校へと転換しようという計画を立てていると言われています。このような計画が実施されるならば、自閉症の生徒の受入れ態勢に少なからぬ影響が及ぶものと思われます。しかし、学園側はこの点について曖昧な回答に終始しています。このままでは、北原キヨ先生が打ち立てた、自閉症児を一貫して教育し、就業まで結びつけるという建学の精神が打ち崩されることになりかねません。
 さらに、松村氏が令和5年5月末に副理事長に就任した後の同年12月25日には、当学園の寄附行為(いわゆる定款)が改訂されました。この改訂によって、武蔵野東教育センター(自閉症児の療育活動を担う学園組織)所長や学識経験者(主に自閉症研究の専門家)から理事を選ぶ規定が削除され、「理事長又は副理事長が推薦する者」を最大5名まで理事に加入できることとされました。これは、松村氏が自身の意のままに動く者を理事に加入させ、理事会を思いのままに操る態勢を自ら整えたとしか考えられません。
 そのほか松村氏は、保護者に対し、地位の高低や富の多寡が人間の価値基準であるかのような発言を繰り返しております。このような松村氏の言動を踏まえるならば、「友愛の心」という学園の基本理念に則った経営を行う資質が松村氏にあるのか、大きな疑義があります。
 そこで、守る会としては、子どもたちの居場所を取り戻したいと考え、署名活動を始めました。
 保護者をはじめとする学園関係者の皆様に、松村氏の理事長の退任を求める意思を、署名によって明らかにしていただきたいと考えています。
 ここからは、まず、松村氏のこれまでの言動を指摘し、最後に、署名の手続等につき説明します。
 なお、以下では、事実関係等を客観的に述べるため、文尾の敬語を省略します。

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