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都心の空き家

東京・南青山と聞くと、洗練され、おしゃれで高級感溢れる街をイメージする事が多いはず。
大通りには、ハイブランドの店舗が立ち並び、それらが先進的な建物でもあるため、デザイン的にも美しく、加えて緑の樹々も豊富にあるため、機械的ではなく心地よい街並みとなっている。

しかし、大通りをはずれ、特に奥の方までくまなく歩いてみると、古い一軒家が並ぶ街並みも今だに点在している所もある。
当然、生活をしている家もあるが、空き家もある。

主のいない家は、昔ながらの木一枚の玄関ドアに銀色の鉄製の郵便受け、錆びついた窓の鉄格子に破れたビニール傘がかけられている。
いずれはここも取り壊され、洗練された街並みに変わるのだろうが、撤去するには惜しい風情でもある。

先進的なあるいはデザイン性に優れたものばかりでは、却って画一感を醸し出すかもしれない。
せっかく残っている資産、なんとか活かしてみて欲しいものだと思う。

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