【架空バンドWiki風紹介文】HARAKIRI GIRLS

こんにちは。
最近、「存在しないバンドのWiki風紹介文を書く」という稀有な趣味を持ったので、「俺の脳内のイカれたメンバー」を紹介したいと思います。
適当に読んでもらえると幸いです。
※現実の出来事をベースに架空のバンドの設定を練っているため、文中に「新型肺炎」「コロナ禍」というワードが登場しますが、あくまで事象としての位置付けで他意はありません。

HARAKIRI GIRLS

◯出身地

日本・東京都

◯ジャンル

オルタナティブ・ロック
ガレージ・ロック
インディー・ロック

◯活動期間

2012年-

◯メンバー

高橋秀治(ギター/ボーカル)
雨宮透子(ギター/コーラス)
長屋颯(ベース)
鈴木大和(ドラム)

◯概要

大学の軽音サークル内で結成された、日本の
4人組ロックバンド。
略称は「ハラキリ」。

◯メンバー詳細

・高橋秀治(たかはししゅうじ)
1994年11月23日生まれ。福岡県出身。
ギター/ボーカル担当。全曲の作詞作曲担当。
中学時代からギターを始め、高校で軽音部に
入部。知人とバンドを結成し、当初はASIAN KUNG-FU GENERATIONやDOES、ELLEGARDENなどをコピーしていた。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「N.G.S」をコピーするにあたりタイトルの意味を調べている際NUMBER GIRLに、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのバンド名の由来を調べている際THEE MICHELLE GUN ELEPHANTに出会う。それからはこれらのバンドを聴きあさり、次第に自分でも曲作りをしたいと思うようになる。
大学でも軽音サークルに入会したが、入部当初は温度感の合うバンド仲間が見つからず、夏頃には所属していたバンドが空中分解してしまう。そこで、サークルのライブで自作楽曲の弾き語りを行い、それに興味を持った雨宮に誘われてバンドを結成する。
影響を受けたアーティストは、NUMBER GIRL、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT、Eastern youthなど。
張り上げるようなボーカルが特徴。左利きの兄のギターを借りて練習を始めたため、右利きだが左利き用のギターを使用する。
音楽活動に対して真摯でストイックに取り組むことで知られており、アルバム制作期間は心身共に疲弊しながら音楽を制作する。実際、何度か体調を崩している。
趣味は散歩と読書で、散歩中にアイデアが思い浮かぶことも多いという。読書は小説を読むことが多く、村上春樹や村上龍などの作品を特に好んでいる。

・雨宮透子(あめみやとうこ)
1992年4月8日生まれ。東京都出身。
ギター/コーラス担当。
友人の誘いで高校の軽音部に入部し、ギターを始める。その友人の勧めでTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTを聴き始めて以後は、その無骨なかっこよさに夢中になり、アベ・フトシのオタクを自称するようになる。
大学では、軽音サークルで波長の合った長屋とTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTのコピーバンドを結成するが、原曲が良すぎて自分たちの演奏に腹が立ってきたため、次第にオリジナル曲に興味を持つようになる。そこで高橋と出会い、彼の独特な世界観に興味を持ったことで彼を誘いバンドを結成した。
ギタープレイではアベ・フトシの影響を大きく受けており、テレキャスターカスタムを使用したキレの良いカッティングは彼女の代名詞。
私生活では豪快かつ退廃的で、酒・タバコが大好き。
ライブやMVなど露出の際は一貫してモッズファッションに身を包んでいるが、普段はジャージしか着ないなどガサツなところもある。

・長屋颯(ながやはやて)
1992年2月12日生まれ。東京都出身。
ベース担当。
軽音サークルの新歓で雨宮と意気投合し、その勢いで翌日にはTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTのコピーバンドを結成した。当初は長屋がギターボーカルを担当していた。
マルチプレイヤーであり、ギター、ベース、ドラムを演奏できるため、大学時代は様々なバンドを掛け持ちしていた。現在でも、HARAKIRI GIRLSでの活動に加えて他アーティストのサポートメンバーとしてライブに帯同することもある。
プレイスタイルはバンドごとに使い分けるなど器用で、HARAKIRI GIRLSでは歪ませた太い音のベースを弾く。
長身で服装にも気を使うため、垢抜けた印象の外見をしている。髪色や髪型を頻繁に変えるため、ツアーの最初と最後で髪型や髪色が大きく変わっているのがお決まりである。
また、バイタリティが高いため、音楽の他にも様々な趣味がある。ボルダリングやシュノーケル、スノーボード、釣りなどのアウトドア趣味から、料理、手芸などインドア趣味まで網羅している。
顔も広いため、SNSに他アーティストと交流している模様を投稿している。

・鈴木大和(すずきやまと)
1996年1月29日生まれ。北海道出身。
ドラム担当。
中学時代に吹奏楽部に入部し、腕が太かったためドラム担当になる。吹奏楽部に入った動機は女の子が多いからだったが、女の子が多すぎるとそれはそれで居心地が悪いとわかったため、高校では男子の多い軽音部に入部する。そこで様々な音楽を知り、音楽への知見を深める。
普段のおっとりとした雰囲気とは裏腹に、大きな打音と激しく体を振り乱しながら叩くプレイスタイルが特徴。雨宮曰く「スネアに親を殺されたんじゃないかと思うくらい音がでかい」。
軽音サークル入会間もない頃、鈴木のプレイスタイルがバンドに合っていると考えた雨宮と長屋に目をつけられる。その後、雨宮と長屋に大学周辺のありとあらゆる店の料理を奢られて餌付けされ、ホイホイとバンドに加入した。
ライブ中に気持ち良くなってしまうとキマッた様な顔で口が開くのが特徴。雨宮からファンへ「気持ち良くなっている鈴木くんの口に何かを投げ入れるのはやめてください」と注意喚起がなされたことがあるが、そんな状況になったことはない。
長屋と雨宮に餌付けされてから料理に凝っており、SNSに自作料理の写真を投稿している。

◯音楽性

1990年代後半のオルタナティブ・ロック、インディー・ロックを彷彿とさせる無骨で厚い音像が特徴。シンプルに「音がでか」く、ライブではその音圧に圧倒される観客が跡をたたない。
サウンドについて高橋は「今っぽくないことをやっている自覚はあるが、こういうバンドを聴きたいと思っている人は必ずいる。自分がそうだった」と答えている。
歌詞は高橋の日常や思考を反映させた抒情的かつ文学的なものが多い。内容は時期によって異なるが、高橋本人の内面を反映させた陰鬱としたものが多い。韻や音感にも細心の注意を払って制作されているため、メロディやアレンジが先行して歌詞が上がらないことが多々ある。

◯エピソード

・バンド名は、向井秀徳のインタビュー映像に登場した「ハラキリガール」というフレーズを由来として雨宮が命名した。

・大学時代、高橋があまりにも芋臭い服を着ていたため、雨宮と長屋が彼をユニクロに連行し服を選んであげたことがある。その時に「シャツとパーカーが無難」と教えられたため今でもそういった服を着ることが多い。

・雨宮と長屋は二人して留年の危機に瀕したことがある。理由はそれぞれ「単純な怠慢」(雨宮)と「釣りに凝ってしまったから」(長屋)で、二人の今後を案じた高橋から本機の説教を受けた。

・雨宮は「長屋の髪色が明るい時期は高橋の気分も明るい」という説を提唱している。

・長屋と旅行に行くと、精魂尽き果てるまで観光地を回る続ける地獄ツアーになるため、メンバーは誰も一緒に行きたがらない。

・鈴木が方向音痴であるため、出先では彼を一人にしないことがバンド内での暗黙の了解となっている。

・雨宮は高橋が楽曲制作中に追い込まれていくのを見るのが大好きで、Twitterに「#今日の限界高橋くん」を投稿して実況している。高橋は当初、そういった雨宮の姿勢をよく思っていなかったが、今では「しんみりされる方が余計ストレスだと気づいた」と容認している模様。

・高橋があんまりにも根を詰めて作業をしているので、普段は笑いながら見ている雨宮も流石に心配をし、明治ミルクチョコレートを差し入れたところ泣きながら2秒で食べた。

・2019年に高橋が体調不良になった際、しばらくスタジオに行けず、気まずい気持ちでスタジオに行くと、体調不良前に渡したデモのアレンジを完璧に仕上げた状態のメンバーがおり、高橋は嗚咽混じりに泣いてしまった。

◯来歴

・2012年
雨宮と長屋が軽音サークル内で「HARAKIRI GIRLS」を結成。
当初は長屋がギターボーカルで、ベースとドラムに固定メンバーを置かず、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの楽曲を中心にコピーする。

・2013年
雨宮が高橋を誘い、メンバーに加える。長屋がベースに転向。
このタイミングでオリジナル曲もやるようになる。

・2014年
雨宮と長屋が鈴木を誘い、メンバーに加える。
自主制作盤「フジヤマ、ゲイシャ、ハラキリ」を制作。学内のみならず、都内を中心にライブ活動を積極的に展開する。高橋は手応えを感じ、プロを意識するようになる。

・2015年
この年で雨宮と長屋が大学を卒業し、就職。
それを機に活動が鈍化していき、ライブへの出演回数も減っていく。

・2016年
高橋が就職活動で精神的に参ってしまい、音楽活動ができる状態ではなくなってしまう。
雨宮と長屋の仕事が忙しくなってきたこともあり、実質的に活動休止状態となる。

・2017年
危機感を覚えた雨宮が駅前の居酒屋にメンバーを呼び、今後の去就を決定する会議を実施。
空が明るくなってきたあたりで「2年やってダメなら諦める」と結論を出した。それに伴い、各メンバーは仕事をやめてバンド活動に専念する。
夏頃に「青盤」をリリース。ライブ活動を再開する。

・2018年
前年に引き続きライブ活動を積極的に展開しつつ、並行して楽曲制作も行う。

・2019年
年明けに高橋が体調不良となり、活動が一時停滞するも、回復後はライブ活動を積極的に展開。
10月に「白盤」をリリースし、メジャーデビュー。
11月から、バンドとして初の全国ツアーとなる「WHITE OUT」を開催。ツアータイトルは「お前たちの音楽活動は間違いだ、早く辞めろと言ってきた人々の発言を修正液で消すイメージ」「伸び代という余白をあえて残すツアーにしたい」という意味で高橋が命名。

・2020年
前年から引き続きツアーを実施。
各地方でのフェスの出演が予定されていたが、新型肺炎の影響で軒並み中止となってしまう。アルバム制作を進める中で高橋が精神的に参ってしまい、制作が停滞。

・2021年
春先に高橋が復帰し、アルバム制作を再開させる。
10月に2枚目のメジャーアルバムとなる「黒盤」をリリース。
バンド2回目となる全国ツアー「BLACK OUT」を感染症対策実施の上開催。
black outは「失神」を意味し、「コロナによって失神した社会のイメージ」と「アルバム制作中の記憶があまりなく、ある意味で失神しながら制作されたアルバムのツアーだから」という意味で高橋が命名した。

◯ディスコグラフィー

自主制作盤

・フジヤマ、ゲイシャ、ハラキリ
学生時代に制作された自主制作盤。アルバムタイトは雨宮が適当につけた。
ジャケットは、浮世絵タッチの芸者が腹切をしている背景に、浮世絵タッチの富士山があるというもので、情報学部の長屋がコラージュで制作した。

1.妄想アンダーグラウンド
高橋が高校時代に初めて制作した楽曲。
高橋は収録に反対したが、他メンバーとの多数決で収録が決定した。

2.ゲット・アップ・ルーシー
THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのカヴァー。

3.桜ルーザー
高橋が高校時代に経験した失恋をもとに制作された楽曲で、雨宮が高橋に興味を持つきっかけとなった楽曲。高橋は収録に反対したが、他メンバーとの多数決で収録が決定した。

4.オーバーラップ
バンド結成当時の心境を綴った楽曲。
高橋の強い要望で収録された。

5.祭囃子
風景描写に力点を置いて制作された楽曲。

6.朝焼け
高橋の弾き語り楽曲。

インディーズ

・青盤
バンド活動を本格化させてから制作された初めてのアルバム。
「自分達はまだ青い存在だが、だからこそ出せる音がある」との意味で高橋がタイトルを命名した。
ジャケットは、Supercarの「スリーアウトチェンジ」をオマージュしている。

1.青春パンク
学生時代から演奏してきたライブでの定番曲。曲調はパンクではない。

2.ブルースドライバー
雨宮曰く「ゴリッとした曲」。曲名通り、雨宮はブルースドライバーを使用して当該楽曲を演奏している。

3.青臭い
高校時代、自分の楽曲を貶された際の心情を歌った楽曲。

4.青い指先
高橋が持ってきたコード進行とメロディに対し、雨宮が当てたリフがはまったことで制作が進んだ楽曲。現在でもライブの定番曲となっている。

5.深海
気分が重く沈んだ時のイメージで制作された楽曲。

6.青天の霹靂
雨宮が持ってきたオクターブ奏法のリフをどう生かすかを念頭に作られた楽曲。

7.死魚目
読みはしぎょもく。アルバム随一の暗い歌詞の楽曲。

8.チャイナブルー
清涼感のある楽曲をイメージして制作された。

9.青息吐息
高橋が苦しみながら生み出した楽曲。納期が迫っていたため、仮タイトルがそのまま採用されている。

10.深い青
銭湯帰り、長屋所有のバイクに乗って風を感じた際の感覚を綴ったという楽曲。

メジャー

・白盤
メジャーデビューアルバム。
アルバムタイトルは、まだ描き始めていない画用紙のイメージから命名された。
ジャケットは、長屋の自宅にあった白と黒のタイダイ柄Tシャツの写真が採用されている。

1.バタフライ・エフェクト
デビューに至るまでの日々を振り返りながら制作されたという楽曲。

2.仄かにかおる光
「今できる真ん中の音」というコンセプトで制作され、結果的にバンドの代表曲の一つとなった。

3.文学バンド
音楽雑誌で「文学バンド」と評された時の複雑な心境を綴ったという楽曲。

4.白日のもとにさらす
元のタイトルは「白日」だったが、同年にリリースされたKing Gnuの同名楽曲が大ヒットしたため、タイトルが変更された。

5.日曜日
冒頭の歌詞は「日曜日 午後一時に起きる僕らは」

6.内在する死
村上春樹『風の歌を聴け』に影響を受けた楽曲。

7.号砲
スタートを切るという思いを綴ったストレートな楽曲。

8.余白
バンドでは珍しいロックバラード。ツアータイトルの由来にもなった楽曲。

・黒盤
メジャー2ndアルバム。
アルバム中に高橋が体調を崩していたこと、コロナ禍だったことが原因で暗い内容の歌詞が多いが、サウンド面では前作以上に轟音の仕上がりになっている。
ジャケットは、一面真っ黒の中、左下に小さくバンド名が書かれているというシンプルなもの。

1.悪
高橋はインタビューで「疲れているとあらゆる物事に優しくなれないことってありますよね。そういう歌です」と語っている。

2.明かににおう闇
「仄かにかおる光」のアンサーソング。

3.善く在る
「自分と価値観に相違がある誰かを受け入れようとすると発生する歪み」を描いた楽曲で、「悪」とテーマは共通しているとのこと。

4.失神
制作順では後半に制作された楽曲。制作時の記憶が全くないため、このタイトルとなった。ツアータイトルの由来にもなっている。

5.死にたいと思った日
信じられないくらいの苦痛を感じた日、愚痴的に書き殴ったという楽曲。

6.殺してくれ
体調不良で寝込んでいる際に震える手で歌詞を書いたという楽曲。

7.葬列
夢と現実が入り混じったような抽象度が高い歌詞の内容となっている。

8.胎動
母親の死に思いを馳せながら書かれたという楽曲。「葬列」からシームレスに流れる。

9.それでも光を
最後に制作された楽曲。高橋の中で「トンネルを抜けた」タイミングで自然と完成したという楽曲。バンドの代表曲の一つ。

10.Secret Track
各パートを入れ換えて即興で演奏された「仄かにかおる光」の音源。長屋がギターボーカル、雨宮がベース、鈴木がギター、高橋がドラムを担当している。即興のため演奏は粗く、最後に「これ本当に入れるの?」という長屋の声が入っている。


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