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【台湾中国語】“ずーっと”の「一直」「一向」使い分け

副詞で“ずっと”と訳すことができる語句「一直」と「一向」

例えばずっと食べたかったお菓子、ついに運良く買うことができた時に「これずーっと食べたいと思ってたやつなの!」

他には何か大きな賞を受賞した人が「ずっと研究をしてきた成果が出ました」

こんな風に比較的長い間その気持ちを持ち続けていた、積み重ねて来たなどの説明で使えますよね。具体的にどのように使い分けるか、例をあげて見ていこうと思います

「一直(ㄧˋㄓˊ/yiˋ zhiˊ):副詞:真っ直ぐ、ずっと、続けて」

「一直」ずっと繰り返し起こる出来事、短い時間の頻繁度に注目しています。これから起こる未来のことについても“動作に対する表現”に主に使われます。また、もうひとつの使われ方として、この道を真っ直ぐ歩くなどの物質的なものも説明できます。日本語の直接、直線、直毛などまっすぐなものにこの漢字を使うのでイメージしやすく、関連語も覚えやすいですよね

・縦:直的(↔︎橫的)

・直接行きますね:我要直接去

・日本への直行便に乗りたいです:我要搭直飛日本的飛機


・ここの道を真っ直ぐ歩いてね:往前面一直走

・ずっとヨーロッパ旅行に行きたいと思ってる:我一直想到歐洲旅行

・彼が昨日から全然私の話を信じてくれない:從昨天他一直不相信我說的話


「一向(ㄧˊㄒㄧㄤˋ/yiˊ xiaˋng):副詞:ずっと(いつも)」

「一向」の場合、ずっと続けている習慣(習慣は変化することでも可能)、ずっとそうである状況を維持している事を説明するのに使われます。過去のことに対して使用でき、“習慣に対する表現”です。

・彼はいつも熱心で、みんなから受け入れられている:他一向很熱心,受大家的歡迎

・あの先生はいつも生徒の面倒見がいい:那位老師一向很照顧學生

・母はずっと牡蠣が好きだったのに、食べなくなった:我媽媽一向喜歡吃牡蠣,現在卻不吃了

・大病院はいつも病人でいっぱい:大醫院一向擠滿了病人

・彼はいつもジョークを言うのが好き:他一向喜歡開玩笑


なんとなく2語の使われ方のイメージがつくでしょうか?

では、冒頭の「これずっと食べたかったお菓子なの!」このコメントは中国語で「一直」と「一向」どちらを使って表現するかわかりますか?

正解は…「一直」

・これずっと食べたかったお菓子!:這個甜點就是我一直想吃的!

ある長い期間思っていたという状況と言うよりは、「あ〜食べたいな、食べたいな」と思い浮かべると言う行動が繰り返されているので「一直」を使う方が正しいです

2語のイメージ、うまくつかめたでしょうか?(๑・̑◡・̑๑)




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