冷えとり健康法 きほんのやりかた

1. 半身浴をする

最低20〜30分、37〜38℃のお湯にみぞおちから下だけ浸かります。「頭寒足熱」の状態をつくる、とてもすぐれた方法です。肩と腕は出して、とろ火で野菜を煮るときのようなイメージでじっくりと。正しい入浴法なら、何時間でも好きなだけ入っていていいといわれています

半身浴ができないときは(症状が重かったり、冷えが強いときは)、足湯がおすすめです。バケツなどに心地よい熱さのお湯を入れ、30分以上足だけ浸かります。

2. 靴下を重ねばき

絹5本指靴下、綿またはウール5本指靴下、絹の靴下、綿の靴下、の最低4枚を1日中はきます。排毒力の強い絹を肌に直接あて、吸毒力の強い綿やウールであたたかさを保持します。絹+綿(またはウール)+絹+綿+絹と、毒を足の裏からバケツリレーのように外に出します。慣れてくると冷えがよくわかるようになり、中級者、上級者の中には10枚以上重ねる人も多く見られます。

3. 下半身をあたためる

靴下と同じように、下半身も絹と綿のレギンスなどを重ねます。1枚目には絹を、2枚目以降は天然繊維であればどんな生地でもよいといわれています。夏でも冬でも、上半身より下半身が冷えていることは同じ。また、下半身をいくらあたためても、上半身が厚着なら、頭寒足熱の状態にはなりません。服全体で下半身を厚く、上半身を薄くをこころがけて。

4. 湯たんぽを使う

就寝中こそ毒出しのチャンス! 靴下の重ねばきに加えて、湯たんぽを足元に置けば、頭寒足熱が朝まで続きます。デスクワークの際にもぜひ足元に置いて。頭に血がのぼって、からだが冷えるのを防ぎます。おすすめは自然に冷めていく陶器の湯たんぽ。ダンボールなどに入れると冷めにくく、あたたかさが持続します。

5. 食べすぎない

からだを冷やす原因であり結果のひとつが「食べすぎ」。からだが冷えているとつい食べ過ぎになり、食べ過ぎるとからだを冷やすといわれています。食事はよく噛んで味わって。消化器の調子が整って自然と少食になります。

 また、白砂糖や嗜好品を控えるなど、からだを冷やす食品をできるだけ避けます。ただし、神経質にならず、感謝して食べることがいちばん大切です。

 くわしくは冷えとり健康法の本をお読みください。

6. 自己本位をやめる

傲慢、強欲、利己、冷酷の4つの我執=こころの毒(冷え)は、対応する内臓を悪くし、からだを冷やす原因にも。自己本位の考えかたで頭に血がのぼると、大きな冷えを生みます。どんなできごとにも自分のありかたを反省する癖をつけて。



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