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#144 鯖江で漆塗りの体験をする!

メガネで有名な鯖江。

鯖江市自身のメガネアピールもすごいもので
駅から街中からそこら中にメガネを模したものが設置されています。

しかし!
実は鯖江ってメガネだけじゃない!

…らしいんです。

で、そのメガネぐらいすごいのが漆器。(らしい)

で、そんな漆器がすごい(らしい)鯖江で、漆塗りの体験ができちゃうそうなんで
鯖江へ旅行に行った際、漆塗り体験にも行ってみることに。


漆器店があるのは河和田町というところ。
コミュニティバスに乗って約30分ぐらいの場所です。(遠いな)

つつじバス 9号系統 河和田線

発車時刻はこんな感じ。
余裕を持って動く必要があります。

都市部で標準ぐらいの大きさのバス。
車内には地元のかた2名と、観光客とおぼしきかた2名が乗車。

途中、北陸新幹線の延伸区間をくぐって
どんどんと住宅地へ進んでいきます。

うるしの里会館停留所に到着。

ここに到着したのが12時半。
漆塗り体験が13時半から。

バスの時刻の都合上、12時半にしか到着できないので、ここで暇つぶしを。


ここ、来場者より職員のほうが多いかもってぐらい全然人がいない…。
だけど展示内容が充実してて楽しい!

漆器の製作工程
漆塗りの山車

しかも、山ほど色んな漆器が売られているので、お買い物もできちゃう!
展示も作品も数が多すぎて全然見終わらない!
暇つぶしってレベルじゃねーぞ!!


時間がやってきたので、続きは体験後ということで移動。

会場は錦古里漆器店

1日あたり、3回開催されていて、各回1組ずつ。

そう、マンツーマンで教えてもらえます。すげえ!!
しかも職人さん直々に!!

まず、職人さん(以下、師匠)からざっくりと簡単な説明を受けて
漆を塗る器と漆の色を選びます。

器の選択肢がいっぱい

塗るのはお椀じゃなくてマグカップ。
このマグカップも普通のじゃなくて近所の窯で焼いた越前焼だそうです。
福井まみれ!!すごい!!

店内には師匠が塗ったであろう作品も売ってある

選べる漆の色もいっぱい!


師匠の準備が完了したら、いざ開始!

まずは、師匠が一通り説明しながら見せてくれます。
それから実際に体験できます。
使う道具は師匠が実際に使っているハケを使います。
え、初心者用のやつじゃなくて?すごい!!

刷毛の毛は人毛らしい

ちなみに、全編写真撮影OK
しかも、SNS掲載OK。
すげーーー!!
というわけで、感想とともに工程の写真を。

まずは松脂でホコリを落とす。

上部からぐるーっと漆を引く。
素人はこんなに綺麗に引けない。

下方向へ広げた後に、上方向にも広げる。
素人はこんなに綺麗に広がらない。

カップを片手で回転させながら塗り拡げる。
素人は上手く回らない。

底も綺麗に塗る。
こんなに均一に広がらない。

胴の部分の仕上げ。
素人はスジまみれになる。

細いハケに持ち替えて、取っ手の部分も綺麗に塗る。
素人はめちゃくちゃ塗りにくい。

見ての通り、師匠はここまで一切手袋をしていません。
子供の頃から漆でかぶれたことはないそうです。
そんなことある?

先代もかぶれない人で、師匠の息子さんもかぶれない人だそうです。
遺伝子レベルで職人じゃん!


塗り終わったら、ホコリが被らない乾燥庫?へ投入。

この中はぐるぐる回ります。
重力で漆が偏るのを防ぐのが目的だそうです。


わたし作。

師匠が「上手いですね!上手いですね!」と自己肯定感を高めるかのように褒めてくれました
ちょっと自信が付きますね。


師匠作。

めちゃくちゃ綺麗ーー!!
当たり前だけどさ、めちゃくちゃ綺麗!!
今さっき付いた自信がぁぁぁぁぁ。
うわぁぁぁぁぁぁ。

これが完全に乾燥するまでは約2ヶ月。
それぐらいに自宅へ送ってくれるそうです。(別途送料1,000円)

ちなみにこのマグカップ。
届いてから半年ぐらい経てば、食洗機OKだそうです。
なんとありがたい!


伝統産業に職人さんの道具で触れられるなんてことはまず無いので
すごくいい経験でした。

しかもこの漆塗り体験、器の代金込みで6,600円なんですよね
マンツーマンでこれは安い!!



師匠から聞いたお話

・飲食店の漆器において、鯖江の越前漆器の国内シェアは95%以上
・全国に沈金, 絵付け体験はあれど、ガッツリ漆塗り体験ができるのは鯖江だけ
  (漆塗り体験ができる漆器店は鯖江に山ほどある)

そーゆーの、もっとアピろうよ!!

鯖江ってメガネだけじゃない!!


写真の撮影日:2023年12月17日


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