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deuxième ### une amie #00

彼女との怒涛の撮影期間は終わり落ち着きをみせる
落ち着いたということは彼女の社会人生活が本格化して
僕のことを思い出す暇がなくなったということだ
仕事をこなす、家族と過ごす、友達と遊ぶ
これができて初めてコスプレという趣味ができるわけだけど…

僕の入り込む余地がなくなったのは事実だろう
暫くは僕がちょっかいを出せばツイッターでは話してくれるかもしれないが
時間の経過とともに撮影やSNSでの会話の頻度が少なくなり、大きなコスイベで会えればラッキーというようなまま仲の良いレイヤーさんと同じ扱いになってしまうのだろう。そしてイベントにも顔を出さなくなり...…
仕方がない、これがコスプレイヤーとカメコとの一般的な関係だ
僕もその法則に逆らえないのだ

だが、画像は残る。
そこが決定的に他の関係とは異なる

普通の友人でも環境が変われば疎遠になる
でも久々に会えば、昔のことを思い出して酒でも飲んだりカフェで話し込んだりそんな関係になる。疎遠になっても気持ちは変わらない
だが疎遠になることは寂しい事でもある
人生においても当たり前にあり得ることだから、たかだかレイヤーとカメコの関係なんか、関係なんか無かったことになっても当たり前のよくある話だ



彼女が助手席で寝ている
多分目を覚ますのは高速道を降りる頃で
完全に覚醒するのは到着10分前だろう
ふと車中の話題が昔話になり、
彼女が眠ってしまった後にいろいろと思い出していたのだけど
確かにいろいろあった、それぞれの思い出が楽しい思い出だ

彼女が社会人になったころしばらく撮影が無かった
「レイヤーとカメコの関係も無くなるんだな」
覚悟していた時期があったけど、なんだかんだ続いて今日も撮影した
でも
僕が歳を取って、それ以前に彼女の生活が変化して忙しくなって
次第にレイヤーとカメコの関係が薄れていく
それが自然だ
せっかく思い出したのだから、自宅に戻ったら今日の撮影の現像して
その後、彼女との撮影のことを思い出してまとめてみよう


むきになって書いても誰も見向きもしないだろうけど
僕には大切な二次創作だ