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真剣な主催者に応えたい

コスプレ画像を作品というのならば、
僕の撮る写真は到底そんな域には達していない
そもそもそんな気持ちで撮っていないし



大型合わせがある
7人のメンバーがそろって楽しみだ
だがカメラマンがいない
「切実です!」
カメラマン募集のツイがタイムラインに流れてくる
よく見るとカメラマンが一人エントリーされている
このカメラマンどんな方だろう
調べてみるとレイヤー兼カメラマンのようだ
最低限の保険はかけてあるということか

男装の合わせなのでカメラマンのエントリーは少ない
これが女装の、例えばプリキュアやラブライブだったりすれば、男性カメラマンは一発で釣れる、選考に苦労するくらいだろう
該当日が暇だった僕はエントリーすることにした
特に男装女子のこだわりがないので問題ない
すぐに返事が来た
「お願いします、是非撮影してください」



「メインのカメラさん(最初にエントリーしているカメラマン)いるのでお手伝いという形でお願いします」
しばらくしてから返事が来た

「今参加されてるカメラさんから技術には自信があるわけではないので、その場でメインの方を頼むことになるかもしれません それでも良ければ、ぜひともお願いしてもよろしいでしょうか?」
事前にエントリーしているカメラマンさんも楽しみにしていたと思うのだけど、その方を差し置いてメイン貼るのは気が引けるし、そもそも作品への情熱はきっと彼(彼女?)のほうが上だ

「最初にカメラでエントリーしている方を差し置いてメインってのは気が引けるのですが… ストロボを使わないため、大人数の室内併せでは被写界深度が欲しいため絞る(F値を大きい数字にする)とどうしても光量不足になります。やはりフラッシュがあった方が有利なので私の撮影方法では限度があるので…」

いくらかのやり取りの中
結局押し切られてメインカメラマンをやることになる(かもしれない)
女の子に推されると弱いのである
作品撮りに弱い僕だけど、主催の彼女はこまめに資料を送ってくる
こまめな主催者に弱い(と言うか好感度持ってしまう)僕は、ちまちまと送られた資料を消化している

主体的な作品撮りはできなくても
真剣な主催者に応えることは可能な限りやりたいタイプの僕なのだ