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ONA SNOP INTERVIEW 2023

こんにちわ。HORSE&DEERというバンドでボーカルをやっているHP aka Hidezi Plasmaです。
皆さん「速い音楽」と言われてどんな音楽を思い浮かべますか?数値としてのBPMの速さなのか、音符数の多さなのか、疾走感や体感速度という観点なのか、はたまた展開の多さや情報量の多さなのか。なかなか深いテーマなので簡単に解答が出せるものではないですが、そこで本日の主役ONA SNOP!彼らは上記の全ての条件をカバーしながら、なおかつ小難しくならず痛快にパコーーンと片付けちゃってくれる最高なバンドなのです!

というわけで、来日直前のONA SNOPにメールでインタビューを実施した!予想以上にちゃんと回答くれて既に彼らの人柄の良さが表れてますね、イエス!
この記事に辿り着いた方々は既にかなりの情報強者なのは間違い無いが、是非現場にも足を運んで20's HARDCOREを体感して欲しい!
回答はバンドを代表してドラムのジョージとギターのヘンリーが対応してくれたよ!

自己紹介

HP:各メンバーの名前を教えて。あとONA SNOP以外にもバンドをやってるなら、それについても教えて。

Henry: ハロー!インタビューしてくれてありがとう!我々みんな日本のバンドと会えること、一緒に演奏出来ることを楽しみにしているよ!
ONA SNOPのメンバーはドラムがGeorge 、ギターがHenry、ボーカルが Warren、そしてベースがOmarだよ。
他のやっているバンドは
Mortuary Spawn (death metal)
The Shits(noise rock)
Fixer(powerviolence)
Anglerfish (metalcore)
なんかがあるよ!


初来日


HP:ONA SNOPにとって今回が初のジャパンツアーだよね?そもそも日本に来たことってあるの?

Henry:そうそう、初めての日本ツアーだね! ジョージは前に遊びで日本に行ってたけど、他のメンバーはまだ行ったことないよ。だもんで皆とても興奮してるよ!
George: 2019年の休暇に日本で3週間過ごしたんだよ、東京と大阪と、あと富士山周辺で。 東京・西荻窪PitBarでCrucial SectionとかFASTenerのライブも見れて、あと西横浜El PuenteではFuck on the BeachやSelf Deconstructionも見れたよ!あとEl puenteのShiggyや他のスタッフと出会うことが出来たんだ。 素晴らしい時間を過ごしたからさ、それ以来ずっと日本に戻ってきたいと思ってた。ライブやったり、おにぎりを食べたり、ストロングゼロを飲んだり・・・だから興奮も二倍って感じだ!

日本の音楽


HP:ベタな質問だけど、日本のバンドでお気に入りはある? ハードコアバンドだけでなく、別ジャンルの音楽も含めて。

Henry: 僕ら全員たくさんの日本のバンドを聴いてるし、日本に行って現行のパンクとかメタルとかファストコアのシーンを体感出来ると思うとすげぇ興奮するよ!
例を挙げるとGISM、Bastard、GAUZE、Framtid、Quill、World、Les Rallizes Denudes、cunts、HORSE&DEER、The Swankys 、The Gerogerigegege・・・あともっともっと書き忘れてるのあるけど、他にもたくさん!どれもオリジナリティがあるから、おれたちみんな日本のパンクとかハードコアとかノイズが好きなんだ。

George: おれはジェリーロール・ロックヘッズが好き!他にも高中正義、Flower Travellin' Band, Sabbat, Death Side, Melt-Banana, X Japan, Blues Creation・・・書ききれないよ!今回のツアーでは好きなバンドと共演出来るからすげぇ嬉しいよ。例えばLife、Fuck on the Beach、cunts、HORSE&DEER、Mortifyとかとか。
あと、ONA SNOPを始めたときにQUILLに多大な影響を受けたから、そのメンバーと共演出来るのはすげぇ最高だよ。

コロナ禍

HP:コロナ禍の間はどんな感じに過ごしてたの?多分ライブが延期したり中止になったりとかあったと思うけど、なんかひどいエピソードあったら教えて!

George: 2020年3月から全ライブが中止になって、おれらみんな長い間家に籠らなきゃならなかったんだ。「Intermittent Damnation」ってLPのレコーディングを3月に予定してて、曲は準備万全だったのに7月に延期になっちゃってさ。規制でレコーディングスタジオに行くことすら難しかったんだよ。
2020年1月から2021年7月までライブ一本も無くてさ、でもなんとか2020年の5月からなんとか練習を再開出来たんだ。

Henry パンデミック中のことか・・・映画を観たり、ファストフード食ったり、ビール飲んだり・・・。で、そんな生活に飽きた頃にルールも緩和されて、また練習場所に行き始めたんだ(まぁビールは飲み続けたけど・・・)。その間に新しいプロジェクトも開始したし、ONA SNOPの新曲も作り続けてたよ。
あと2020年末にロシアやエストニア、ラトビア、リトアニアを含む東ヨーロッパツアーも計画してて、飛行機も何件か予約してたんだけど、これも全部キャンセルされちゃったんだ。でも近い内にそれらの国でもやりたいと思ってる。

リーズという街

HP:リーズという街について何か教えて!
正直言ってONA SNOPを知るまでリーズって街自体知らなくてさ。
ウィキペディアを見るとイギリスで3番目に大きな都市って書いてあるけど、多分これだけじゃ街のことを全然理解出来ないと思うんだ。
もっとリアルというか生の声があれば、そういうのを知りたい!例えば 名物の食べ物、良いバンド、もしくは政治問題、はたまた母親、父親、姉妹、兄弟、近所のオッサンなどなど・・・なんでもオッケー。

Henry: リーズはイングランド北部の都市で、人口818,000人。英国の中では人口が多い都市なんだけど、街自体はとても小さいんだ。
イングランド北部は天気があまり良くないことは有名だけど、今は曇りと雨が六週間も続いてるよ。今日なんかチャリで通勤してたら水溜まりで溺れかけたよ!冗談抜きで!
日本はめちゃくちゃ暑いだろうと思うから、多分驚くことになるんだろうね・・・。
リーズは住みやすい場所で、みんな週末にお酒を飲むのが大好きで、多くの人々がリーズ・ユナイテッドっていうフットボールチームに情熱を注いでるよ。

George: 元々ONA SNOP のメンバー全員リーズ出身じゃなくてさ、みんな勉強だったり音楽シーンに参加するためだったり、そういう目的で田舎から出て来たんだ。おれが初めてリーズに行ったのは14歳の時で、CARCASSを見に行ったんだ。(そのとき日本のブラックメタルバンドSIGHも出てたよ)。で、その時にリーズに住む必要性を感じたんだ。

Henry: 食べ物についてね・・・イギリス料理全般に関してあまり良い評判は聞かないと思うけど、リーズも例外ではなくてね・・・。でも名物として挙げるならば、チャーリー・チャンズのソルト・アンド・ペッパー・チップス!あれは病気になりかねないが味は最高!あと、リーズは南アジア風のカレーが美味い!
(HP注:チャーリー・チャンズって店を検索したら肉が生焼けだったとか電話したら逆ギレされたとかそんなレビューばっかだったけど、同名異店舗だと信じたい)
リーズにはイケてるパンク•ハードコア•メタルのシーンがあるけど、規模はあまり大きくないからたまに退屈なギグもあるね。地元のバンドで知られてるのなら、The Flex、Pest Control、Friskとかかな。


おれとジョージはリーズにあるDamaged GoodsっていうDIY会場の運営を手伝っているんだ。 新しいバンドとか積極的なファンとか、そういう連中にインスピレーションを与えられることを願ってね。
(HP注:上記のFRISKのライブもそのDamaged Goodsで行われている様子。コンピ作ったりTシャツ売ったり色々と活動しているようです)
https://damagedgoodsleeds.bandcamp.com/album/fundraiser-compilation-vol-1
もしリーズに来たいなら喜んで案内するよ!でもリーズ単体の旅は間違いなく退屈だろうから、他の都市への滞在も合わせて計画してくれよ。

曲作り方法

HP:曲はどうやって作ってるの?
ONA SNOPの曲はジェットコースターみたいでBPM の変化が多くて、あらゆる種類のエクストリームミュージックのエッセンスが含まれてて、リフも豊富だよね。インスピレーションはどこから来るの? 何か特別なメソッドを用いてあんなストレンジな曲を作ってるわけ?

Henry: 俺らの脳の中に入って来たら全ての秘密を理解出来るかもね、でも多分、そんなことしたら100パー狂っちゃうよ思うよ!(冗談だよ、うん、多分冗談だと思う・・・)
大抵は一個か二個のリフをリハーサルに持っていって、そこから組み立てていく感じかな。ストップアンドゴーやBPMチェンジに関しては、リフを何度も何度も反復して、これぞONA SNOP!って感じの曲になるまで少しずつ足し算していく感じ。

George: ヘンリーか自分が未完成の曲やネタを持ってくと、他のメンバーが完成までに必要なアイデアを出してくれるんだ。例えばドラムパターンを変えたりとか、自分じゃ考えもしなかった方法でリフを作ったりとか。
あとたまにね、お気に入りのバンドや曲から直接的な影響を受けて、頂戴したパートを曲に取り入れたりもする。例えばIntermittent Damnationに収録されてるIllegal Driver って曲ではIrate、Despise You、Judas Priest、Chiens からドラムネタを頂戴して採用したりとか。


Henry: そもそも俺らはLuck of Interest、No Comment、Infest をコピーしようとして始まったんだよ。その基盤は今もそれほど変わってないけど、おれらが影響を受ける対象は年を重ねるごとにさらに幅が広がってきてね。おれたちはヘヴィメタルを愛してるから、NWOBHM スタイルのリフなんかも可能な限り取り入れ、さらにノイズロックとかパンクとか、様々なアイデアも取り入れてるんだ。愉快なやり方でしょ。
George: ONA SNOPが超オープンマインドな点ってのはね、影響元に関するルールを一切作らないことなんだ。もし何かを気に入ったら、即ぶちこんで混ぜちゃう。
2015年にこのバンドが始まってから、趣向もサウンドも随分変わったと思うよ、まぁメンバー変更もあったわけだしね。でもバンドを数年以上継続していくためには、何かを変えたりとかフレッシュで居ることが必要だよな!

Henry:あー、最初はね、バンドの唯一のインスピレーション元は雑草だったよ。でも俺たちの精神は弱くなって、肉体は死に始めたから、今は完全に変わったよ。
(HP注:ごめんんさいここの翻訳がとても難しく、意味がよく分かってないです。そもそもグーグル翻訳で出て来た「雑草」って単語がよく分からないす。心を弱くする草ってのは一体どんな草なのでしょう。私はよく分かりません。)

日本観光

HP:日本滞在中の計画はなんかある?音楽だけじゃなくて、食べ物とか文化とか観光とか。
あとベジタリアンとかヴィーガンのメンバーはいる?

Henry: おれたちゃなんでも食う予定だよ。で、訪れる全ての街のローカルスポット探索を楽しみにしてる!この手の計画に関しては自分よりもジョージが得意だから、彼の鼻アンテナに従うつもりだよ。
あと相撲が見たいから、開催中に行くつもりだよ!
それだけじゃなくてさ、目的無く街をぶらついたりとか、あと寺巡りとか博物館とかもさ、日本文化の過去と現在を体験するつもりだよ!
George: 初めて日本に来たときは行けなかった都市にたくさん行けるから本当に興奮しているよ!そして地元の人々のオススメしてくれるものはなんでも体験するつもり!
以前の東京と大阪の滞在中に見たものは本当に素晴らしくてさ、帰国してからも思い出について語りだすと止まらなくなったほどだよ。だからまた日本に戻れるのはすごく嬉しいんだ。
Henry: あと自分はサイクリングが大好きで、自転車であちこち行くのが一番好きな街の散策の仕方なんだ。だから東京でも自転車でフラフラしたいんだけど、何か良い方法あったら是非教えてくれ!
おれたちみんなベジタリアンではなくなったよ。
(HP注:なにやらベーシストは豚肉を食べないとも言ってたので、各地で食事をケアされる方はその辺りよろしくお願いします!)

George: インタビューありがとう!そしてツアーに関わってくれる全ての人々の協力に心から感謝してます!
数週間後に会場でお会いしましょう!!

おわりに

というわけで、ツアーは間もなく始まる!皆さん是非各会場にお集まりください!
各ツアー詳細はこちらの記事にて確認ください!


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