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20240615

土曜6月15日。スタジオライブ翌日。

7時半起床。軽めの二日酔い。

朝食を食べに歩いて五反田へ。台湾の朝食文化を東京にも、的な店に行く。開店時間に行くも既に行列。整理券もらって五反田散歩。鶏肉屋の「信濃屋」で親鶏モモ肉400g買う、明日食う。目黒川沿い散歩など。

待ち時間を潰して入店するも、その後も店内で待たされる。何かのグルメ漫画で読んだのだけど、人間は店外で待たされるとニコニコしてるけど、店内で待たされるとイライラするらしい。その見解が事実だと実感するくらいイライラしてしまう。
店内で食ってる人々も急ぐわけじゃなく写真撮ったり「台湾行きた〜い♩」みたいな感じ。いやいやこんなたくさん並んでるんだからさっさと食えみたいなラーメン二郎発想が出てしまう。
店員もニコニコしながら大根の皮剥くなどしている。いや、開店前に剥けよ。
食事はとても美味しいけど、結局朝飯10時20分。1日3食決まった時間に食べたい自分には不向きだったし、もう全般的に「嫌なら来るな」でしか無くて自己嫌悪。午前全て費やす時間の流れ方込みで来るべきなのだろう。
アシッドじゃないけど、セットとセッティングは何事も大事だと痛感した。

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八百屋寄って歩いて帰宅。二日酔いか気温のせいかオズマガジン酔いか、体調悪くなって昼寝。朝飯遅かったから昼飯は飛ばす。

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地下鉄で表参道へ。娘のピアノ買いに行く。本人そっちのけで「ということはコレとコレは鍵盤の材質が違うだけですか?」とか「この機種はMIDI出力でDAWと連携出来るってことですか?」とか質問攻めしてしまう。軽音部だから仕方ない。

買った。

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自分の話をします。何故ならこれは日記だから。

中三のときに親にギブソンを買ってもらった。受験の合格祝いということで、バーニーでもグレコでもエピフォンでも無く、ギブソンのSGを買ってもらったのだ。
当時は円高で、ギブソンSG SPECIALが8万円で買えた。8万円のエレキギターが高いのか安いのかは視点によって異なるだろうけど、おれは未だにそのSGを使って曲を作っているし、20年以上経ってもネックは一切反っていない。

1万円のレジェンドのギターをファーストギターに選んだ相田くん(高校のクラスメイト)は、チューニングすら合わせられずに軽音部を辞めてしまった。
おれは度々彼のことを思い出す。もし彼がもう少し金を(豆腐の話と繋がるけど、国産大豆と輸入大豆で値段は倍するけどちゃんと違いがあるのだ)出してチューニングの合うギターを買っていたら、彼は今も音楽をやっているのだろうか。

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。。

娘にもある程度のクオリティのピアノを買い与えたいけど、鍵盤楽器に馴染み無さ過くて迷路過ぎた。予算とか面積の話も絡む。
別に名手にならなくても、演奏を楽しめるようにはなって欲しい。奏でるってのは楽しいことだと思うからさ。ドとミとソを同時に鳴らすと明るい響きになるだ。そして、そのドもミもソも人間が定義したんだ。その定義に抗っても良いんだ、けどそれはとても大変なことなのだけどさ。

楽器よ。

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歩いて原宿。竹下通りも歩く。
イケアでベジミートボールとビール。
原宿特有の高揚感と原宿特有の焦燥感。間違いなく2024。
東京、原宿、韓国、台湾、砂糖、クレープの具、スニーカー、路地や階段、ブリーチ剤のツンとする香り、90年代に固執するデブ、黒に紫のデスメタルフォントのメンヘラ、エナジードリンクとか睡眠薬とかが420的に消費されてくことが許されているSNS上。
おれが見ている空があの日と同じ空とは到底思えない。俺たちは皆とても遠いところまで来てしまった。

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高倉健企画を見にウォールに行く。
原宿から代々木公園抜けて参宮橋ルート。大学の頃に東海大学前から小田急で参宮橋駅行ってウォール行ってたこと思い出す。駅前のコンビニを見て廃販になった発泡酒の記憶が引きづり出される。キリン円熟、サッポロ雫。500缶を一気飲みしてからENSLAVE見に行ったな。陸王さん、私はまだウォールで遊んでいます。次いつ会えますか。話したいことがたくさんあります。でもどうせ軽く流されるでしょう。糞が。畜生。

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ウォールの上のウイグル料理屋に初めて行く。羊の舌のサラダ、刻んだ麺。知らない国や地域の料理屋に行くときは一番よく分からないメニューを注文するに限る。ビール3杯。窓の外で談笑する今日の出演者を覗き見。みんな立ってるだけでかっこいい。

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SPEAKEASY
MORE NOISE FOR LIFE
SUN CHILDREN SUN
プンクボイ
HIMO
高倉健

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家の冷蔵庫に磁石で止めたカレンダーの今日の四角の枠。1ヶ月前に雑なボールペンで雑に書いたKEN TAKAKURAの文字が翌朝KEN YOKOYAMAに見えたりとか、ファイトがサタニック出てることとか、五反田の朝飯とか表参道のピアノショールームとか竹下通りのレインボーカラーの綿飴とか全部弾けて混ざってハードコアパンク2024。

本当にすごく楽しかった。楽しいという言葉は時に曖昧かつ軽過ぎるのは承知しているけど、英語で言うファニーもインタラスティングも日本語では全て「面白い」なんですよ、というのを英語で解説したくなるくらいの素晴らしさだった。

こんな夜を越えなくてはならないのか。いやまぁ別に越えなくても良いか。
違う夜がたくさんあって、同じ夜に甘えることを許さない奴らがお互い睨み合っている。しかも同時に笑い合ってる。すごいよ本当に。ハードコアパンクは間違いなく今が一番カッコよい。2024。きみの時代。出来ればある意味おれの時代。

また遊ぼうね。

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終電の山手線で五反田。気がデカくなって歩きながら歌う。ヘッドホンから鳴る音楽も最高だよ大阪ジャンヌダルク。

帰宅。多分シャワー、多分デンタルフロス、多分布団、全て記憶ないけど翌朝の顔はボッコボコのアトピーで、でも起きてすぐ一言呟いたよ。

「昨日楽しかったな」

25時就寝。


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