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一級小型船舶操縦士への道(国家試験受験編)

3/18にオープンするJR 富山駅ビル「MAROOT(マルート)」内"未来志向の体験型ショップ"「MARX(マルクス)」に「Bywater(バイウォータ)」が出店することになり、昨日は日帰り出張で「内覧会」に参加してきました。(出店期間:2022年3月18日から2022年4月30日まで)

素敵なお店がたくさんあって、非常によい施設でした。Bywaterも"ほぼ"フルラインアップに近い品揃えで、富山をはじめとする北陸のみなさまのお越しをお待ちしております。リアルに商品をチェックできる機会ですので、ぜひご来店ください。

出張の疲れもあって、今朝はゆっくりめの出社にしたのですが、自宅にいると書留で「船舶免許証」が届きました。そうです。ついに「一級小型船舶操縦士」になることができました。

お世話になった「シーフェローズボートライセンススクール」さんに感謝いたします。ありがとうございました。

さて、前回「一級小型船舶操縦士への道(学科講習・実技講習編)」の続きを書いていこうと思います。

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前日の勉強内容

前回の「一級小型船舶操縦士への道(学科講習・実技講習編)」でも書きましたが、実技講習の感覚を残したまま国家試験を受けたいという狙いがあり、国家試験の前々日に実技講習を受けました。

一応前日は、終日勉強ができるようにスケジュールを空けておいたので、前日は勉強に費やしました。

「一般科目」は、スクールの指示通り、過去問題をやって、「間違った問題」や「不安な問題」だけ類題を解いていくというスタイルで勉強したのですが、やっていない類題(正解した類題)の部分を解いてみたところ、穴だらけだったので、自信のない問題から優先して時間のある限り類題を解いていきました。

「上級科目」も同じく、自信のない問題から優先して時間のある限り類題を解いていき、「海図」はパターン別に全て1問ずつ解きました。

そして前日というのに、海図で思考の落とし穴にハマってしまいました。(冷静に考えればわかることですが、思考回路が間違った考えにハマってしまい、理解するのに時間がかかってしまいました。)

コンパスの自差の考え方

それは「コンパスの自差」に関することです。(偏差の話はここでは触れません。)コンパスは金属でできている船の影響で、本来の正しい方角を指すことができずに本来の正しい方角から西や東にずれることがあるのですが、例えば西に5°ずれる場合は「5°W」東に3°ずれる場合は「3°E」のように表します。そして、それを考慮して海図の問題を解いていくのですが、海図の磁針方位に直す際の考え方です。

今思えば、なんてことはないのですが、前日で焦りもあったのか、「5°W」なら本来の位置に戻すには「右に行くんだから+5°すればいい(間違いですので注意)」という間違った思考になぜか陥ってしまったのです。(そして、それが何故逆なのか少しの間理解できなくなってしまったのです。)

単純に「西(W)ならマイナス。東(E)ならプラス」と覚えてもいいと思うのですが、ちゃんと理解しておいた方がいいと思いますので、一応解説を。
※こんな思考に陥ることの方が特殊な気がしますが、一応解説を。

わかりやすいように「自差5°E」という状況で考えてみましょう。自船のコンパス(自差5°E)で「北(0°)」を指している時に、(海図の)磁針方位でいう「5°」を指している状態ということです。なので、「自差5°E」の場合には、「+5°」することで正しい磁針方位に戻すことができます。逆も同じです。「自差5°W」であれば、自船のコンパスで「北(0°)」を指している時に、磁針方位でいう「355°」を指している状態なので、「-5°」することで正しい磁針方位に戻すことができます。

それでも、こんがらがってしまう人は、もうつべこべ言わずに覚えてしまうのも一つです。覚え方としては「東」という漢字はなんとなく「+」っぽい形なので「自差○°Eはプラス」と覚えてください。(チケット販売サイトの「イープラス」と覚えてもいいかもですね。)

「自差」の部分で、ちょっとだけ無駄な時間を過ごしてしまいましたが、最終的に、試験当日の待ち時間までかかって問題集を全部解ききって試験に臨むことができました。(本当に開始直前に全部終わりました。)

国家試験当日の流れ

試験は午前中に「筆記試験」を受けて、午後の指定された時間までに移動して「実技試験」というスケジュールでした。(試験会場によって異なりますので、あくまで私の場合です)

私の場合、9時から天満橋の筆記試験会場、14時半から大和田の船溜まりの実技試験会場というスケジュールでした。

午後の試験会場の集合時間は、試験当日に知らされますが、移動と昼食の時間を考慮されているので、心配しなくてもいいと思います。

他の試験会場では、到着後随時「身体検査」という会場もあるそうなのですが、私の会場では一斉に「身体検査」でした。身体検査と言っても、「視力(0.5以上)」「色覚(といっても「白」「緑」「赤」の光を答えるだけ)」がメインで、「聴力」や「身体の機能障害」という部分については、「受験番号」で呼ばれて聞こえているかとか、歩いたり座ったりできるかとか、そんな感じですので、特に大したことはありません。あとは「疾病の有無」を聞かれて終わりまです。

身体検査の間も最後の復習はできました。

学科試験

学科試験は、「一般科目:50問」「上級科目(一級のみ):14問」それぞれ1時間10分。2級を受験される方は「一般科目」の1時間10分。2級から1級にステップアップの方は「上級科目」の1時間10分。最初から1級を受験する方は、「一般科目+上級科目」を2時間20分休憩なしでぶっ続けです。

2時間20分ぶっ続けと聞くと、若干不安になりますが、実際にはそこまで時間はかからないと思います。私の場合、最初の1時間10分の時点で「一般」「上級」の両方をほぼ解き終えていました。そこから海図はもう一回解いてみるなど丁寧に見直しをして、1時間40分くらいで退出しましたが、自分が最終退出者でした。(ミスが嫌だったので、丁寧に解きました。早い人だと最初から1級受けている人で1時間経たないうちに出ている方もいました。)

最大の敵はトイレだと思いますので、試験開始前にトイレに行くことだけお忘れなく。

学科試験を終えて外に出ると「解答」が貼り出されていたので、写真を撮って早めの昼食へ。自己採点をしたかったので、空いているお店に入り自己採点をすると、一般科目が2問間違い、上級科目が1問間違い(海図は全部正解)でした。ほっと一安心して、午後の実技の復習をしながら昼食。

実技試験

電車で移動して、実技試験会場の「大和田の船溜まり」へ。余裕を持って着いたのですが、同船する他の受験生(お一人は実技講習が一緒だった方)はすでに到着していて、試験集合時間の30分前には試験官の方から「3人で話し合って、よかったら早めに開始してもいいよ。」と声をかけられました。相談して「もうちょっと復習します。」と試験官の方にお伝えすると「船で待っておくから、納得するまで復習してから3人の納得するタイミングで来て」と言われました。15分ほどして3人ともOKになったので、集合時間の15分前に試験を開始。

他の受験船との兼ね合いもあると思うのですが、私の回は「点検」関係の試験とロープワークを先に全部やってしまう感じでした。(方位測定除く。まさかの船上での方位測定でした。)
ここに関しては、全く心配していなかったのですが、「燃料の有無」を聞かれた際に計器を指して答えたのですが、実際にはエンジンをかけないと燃料の有無はわからないので、エンジンをかけて答えるべきだったのかそこだけ謎でした。(実習の時は指差すだけと言われたのですが、トラブルシューティング風に聞かれたので、ちょっと不安になりました。ちなみにトラブルシューティングも別にありました。)

あと、実技講習ではやっていなかった項目が一つあって、「微速での発進」と「滑走状態」の間に「エンジン回転数2000回転で走ってください」という指示でした。指示内容自体は難しくないのですが、予定になかったので「安全確認」が抜けてしまったように思います。(とはいえ、指示直前に「見張り(360°確認)」をしていたので、減点されていないかもしれませんが…。)

試験なのでやっぱり緊張して、本来の実力の90%くらいしか出せなかったような気がしました。人命救助も実技講習では1度も失敗していなかったのですが、「右舷」からの救助の予定が風に煽られ、「左舷」からの救助になってしまいました。風が強めだったので、風上まで移動したのですが、風上に移動している間に、横風に変わってしまったようでした。とはいえ、「最悪、逆からの救助になってもいい」と聞いていたので、早めに逆からの救助にする判断ができました。ギリギリまで操作して、突っ込む方がよくないかなと思ったので。(こればっかりはどちらが正解だったかわかりません。)

一緒に実技講習を受けた方も緊張されているのか、実技講習の時はしていなかったようなミスや安全確認漏れをされていましたし、着岸とか実技講習の時はめちゃくちゃ上手かったのですがちょっと失敗されていました。(もちろん致命的なミスはなく、合格されていました。)

もう一人の方は、試験で緊張されているのか、独学のみで試験にこられたのか、「ロープワークで巻き結びができなかった」「点検項目がわからない」「安全確認の漏れ(船尾プロペラ確認は3回するシーンで1回したかしないかくらいだったし…)」「安全確認の不十分(特に右後ろですが、声だけ出して見ていないことも…)」なんていうミスが多発していて、着岸の際も「着岸準備」をしていなかった上に、桟橋のタイヤに結構激しくぶつかり、「着岸準備」できていなかったのでロープを1本しかもたずに船と桟橋の間が50cmから80cmくら空いた状態で桟橋に飛び移り、飛んだ衝撃で船尾が外に振られ船首側のロープしか持っていなかったので「係留」が出来ず…。仕方なく試験官の方が操船して、一応クリート止めだけされたのですが、クリート止めも間違っているというかなり厳しい状況になっていました。「さすがに落ちるでしょう」と思っていましたが、試験結果を見ると合格されていました。噂通り、実技試験の方はかなり甘いようです。Youtubeで「独学で一度も操船したことがなくても合格できなくはない」と言っていた意味がわかった気がしました。(とはいえ、特殊な例かもしれませんので、しっかりと練習してくださいね。)

免許制度の意味を考えると「操船がうまい」人よりも「安全確認をしっかりする」「ルールを守る」などの方が重要だと思うので、「安全確認をしっかりする」ことが私は大切だと思っています。

無事に合格して、今思うことは「スクール選びとコース選びは自分には正解だった」ということです。忙しくしておりましたので、完全に独学だと後回しにしてしまって、十分に勉強の時間が取れなかったと思います。

逆に、完全に独学であっても、しっかりと時間を作って勉強すれば、全然問題なく合格できると思います。実技講習は受けた方がいいとは思いますが、車を運転する方であれば、Youtubeでイメージトレーニング繰り返しても合格できるかもしれないとは思いました。(でも、車と船で操作感全然違いますので、車の免許を持っている人もご注意ください。)車の免許を持っていない方は、さすがに実技講習が必要だと思います。

ということで、無事に「一級小型船舶操縦士」になることができました。今年は、近いうちに琵琶湖でバスボートの釣りでもしようかなと思いっています。

この記事が、これから船舶免許を取る方の参考になれば幸いです。


最後にBywaterのアイテムの紹介を。

ずいぶんと暖かくなってきましたが、朝晩はまだ肌寒いですね。

そんな時にぴったりなのが、こちらのアイテムです。

薄手のコートとしても使えますし、レインコートとしても使えるカシコイやつです。

しかも、フードが取り外し可能で、カジュアルにもフォーマルにも使えるんです。

フォーマルに使えるように、ファスナーを見えなくするなど、こだわって作りました。

完全防水ですので、船に乗る際にもぴったりです。

これから春先まで、梅雨の時期、秋口などに大活躍するアイテムですので、ぜひチェックしてみてください。

それではまた。

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