2024年1月11日 村田浩&THE BOP BAND AT AKASAKA ビーフラット
私はTBSでよく仕事をしていたので、この赤坂の土地はなじみだ。新橋から銀座線で赤坂見附でそこから約7分坂道を登る。赤く目立つライブハウスだ。
AKASAKA ビーフラット。
前のオーナーが急逝し今は山野楽器が運営している。
ワンドリンク、ワンフードの注文が必須なので私はハイボール、チーズの乗り合わせを頼んだ。
本日は運よく出張と重なり東京へ来ることができた。
12月30日の白楽のライブに引き続き幸運だった。最初の頃と違ってやはり村田先生のライブは緊張する。最初は気楽に聴いていたが今は一音一音かみしめて聴かないと何かもったいない思いがするし、後悔する。それに同郷の石井ひなた(TS)を応援する、何か父親のような感情もある。彼が出演するときはできるだけ聴きに来ようと思う。
ライブの冒頭 村田先生の挨拶より。
「明けましておめでとう、と言いにくい状況である。日本はなぜこんなに災害にいじめられるのか。被災されたミュージシャン、バーのマスターもいる、全員の無事を確認している。」
本当に年始からの地震、翌日は羽田空港の事故と本当にいろいろあった。
「12月もここでライブを行ったが心なし本日は空が明るくなった。そして気温も高くまるで春が来たような感じである。第一曲目はJOY SPRING」。
おなじみのナンバーだ。
2曲目はホレスシルバーの(HORACE SCOPE)よりSTROLLIN'。なんかスイング感があり優しいメロディが印象的な曲だ。人間の感情の「喜」の部分をメロディで表すとこの曲みたいになるのだと勝手に思う。
続いてジェローム・カーンの曲をリクエストいただいたと。
ジェローム・カーン? 初めて聞く名前だ。
コールポーターと並ぶ作曲家だった。3曲目のALL THINGS YOU AREはカーンの作曲だったのか。スタンダードの名曲で村田先生やひなた、そしてピアノの岩崎荘平さん、ベースの矢野さんのソロが本当に素晴らしい。
歌ものも、歌なしもメロディが覚えやすいしとてもいい。
さあ、1ステージ目の後半戦。4曲目は村田先生のスローバラード EVERYTHING HAPPEN TO MEだ。 マットデニスの曲。
曲名は知っていたがマットデニスという名前も知らなかった。
曲もチェットベイカーが歌っているのしか聞いたことがなかった。
なんか歌詞が面白い。「なんでも起こる」「エアメールで好きとおくったが返事はさよなら」など、男が愚痴っているような歌詞。哀愁がある。村田線はトランペットでまるで歌をうたっているようなメロディを奏でる。その哀愁が伝わってくるような感じだった。
ここで先生の最新アルバムの紹介。
私は12月30日の白楽のライブの時に買わせていただいた。内容は別途2020年の発売で当初1000枚発売したが売り切れ、再販で1000枚製造した。9曲入って2000円は破格。本日で残23枚という。
ところで村田先生は国際友好にトランペットで貢献されている記事も見つけたので備忘録として貼り付ける。
1ステージ目ラストはホレスシルバーよりSplit Kick。すごく好きなナンバーで、もとのコード進行はTHERE WILL NEVER BE ANOTHER YOUでメロディだけをかえたもの。(ホレスの十八番の編曲らしい)
2ステージ目
先生の各地を演奏で旅行される移動中に浮かんだ曲のBLUES ON THE ROADからスタート。オリジナル曲だ。
BEBOPは1930年後半。ニューヨークを中心にチャリーパーカーやディジーガレスビーなどのミュージシャンがライブハウス終了後にジャムセッションを行ったのがきっかけと。
そこで2曲目はデイジーガレスビーGROOVING HIGH。
3曲目は石井ひなたのテナーサックスフュチャーでMY LOVE AND ONLY ONE。これが素晴らしい。聞きほれる。
1950年代、偉大なコンポーザーでバンドリーダーでピアニストのソニークラーク。COOL STRUTTIN’は有名なアルバムだ。彼のナンバーより4曲目は軽快なJUNKA。
つづいてドラマーのデンジルベストのWEE。最後にふさわしいスピード感あふれるJAZZ。これぞBOP。
最後アンコールはホレスシルバーのPEACE。
微力であるができることは少しでもさせていただく、平穏な日々が戻るまでと。また充実した日になるように。祈りを込めて。
先生はこの曲の演奏後、最前列に座っていた聴講生の私に「ありがとうございました」一例しステージを降りて行かれた。なんとも恐縮なことか。人間性の向上、もっと私頑張らないといけないと思った。謙虚に、謙虚に。
*備忘録
次回AKASAKA ビーフラットでの村田先生のライブは2月7日(水)
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