12月8日永田右京(TS)さんのライブを観て
「温故知新」という言葉がある。
古きをしり新しいを知る。永田右京さんはジョン・コルトレーンを崇拝する若きテナーサックスプレイヤーだ。12月8日彼の初リーダーライブを観覧させていただいた。ハードバップを追及し日々精進を重ねる謙虚な青年だった。古を追及し古を新に昇華させようとしている、そんなイメージだ。
関西にはトランペッターのハードバップ研究会もあるし、それに永井さん。私には嬉しい地域だ。
少し永田さんにテナーを始めたきっかけなど少しお話を聞いた。
1997年生まれ、大阪高槻出身。吹奏楽でトランペット志望だったが事情によりテナーサックスに転向。なんと大阪大学卒業。この時点で地方の三流大学出身の私は恐縮してしまった。大学在学中はビックバンドに在籍。卒業後、音楽への道を諦めきれず大阪音楽大学短期大学部専攻科ジャズコースに進学。ちょうどその年2020年はコロナ禍になり、オンラインでの授業だったとか。(私の娘も同じ2020年埼玉の大学に入学したがほとんどオンライン。)
ジョン・コルトレーンのリスペクト。
私は大学で軽音楽部に在籍し、ヘビメタのバンドのリーダー兼ベースをやっていた。卒業時バンドブームが起こり、私は悩んだ。 むちゃくちゃ 悩んだ。 卒業後 東京に渡り バンド活動を続けるか それとも神戸に戻り 就職するか。 結局私は 勇気がなかった。 神戸に戻り 髪の毛を切り サラリーマンになった。 その意味で 永田右京さんとは 全く 正反対だ。
でもあの頃の自分とオーバーラップしてこれから彼を応援することは あの頃の自分を応援することだと 勝手に思っている。
さて、ライブはセロニアス・モンクのトリビュート。奇才なモンクはコード進行が恐ろしい。
メンバーは
加納新吾(p)さん
坂井美保(b)さん
坪田英徳(ds)さん
第一部
1 Brilliant corners
2 off minor
3 Rudy, my dear
4 misterioso
第二部
1 I mean you
2 Eronel
3 Pannonica
4 Trinkle Tinkle
アンコールStuffy Turkey
私、セロニアス・モンクはラウンドミッドナイトしか聞いたことがなかった。だから新鮮。本日のライブは関東風のうどんスープみたいに「濃厚」だった。
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