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2023年12月30日 村田浩&BOP BAND (BLUES ETTE )

 JR横浜駅から東横線に乗り換え白楽駅に隣接したビルの2F。昭和を思い出させるビル内の風景。そこにLIVE BARがある。白楽の駅周辺事態、なんか懐かしい街のつくりだ。
BLUES ETTE 。
トロンボーン奏者のCURTIS FULLERのアルバムタイトルだ。渋い店名。
店内はカウンター5席 6人用円卓テーブル、3人用テーブルとわりかしこじんまりした店作りだ。
 私は2023年、病気になり休職し病院でもJAZZばかり聞いていた。復帰したらどんどんLIVEに行こうと思っていた。が、復帰したら復帰したらで仕事が忙しくなりライブどころでは無くなった。
 心苦しかったが12月23日の西山瞳師匠のライブ、12月26日権上さんの大阪でのライブをキャンセルした。このまま年を越すのかともやもやした気持ちであった。
 村田先生の授業も今年1回のみ。
 仕事終了後、思い切って新幹線に乗り、30日の白楽のステージに駆け付けた。
 先生は尊敬するミュージシャンに音が似てくるとおっしゃていた。
 今回先生と至近距離で聴かせていただき、本当にクリフォードのレコードを聴いている印象だった。

  本当に先生はクリフォードを敬愛し、師匠と弟子のような1対1の関係でそこに誰も立ち入ることのできない結界線のようなものが見える。

1ステージ目 (プレイリスト)
1.JOY SPRING 
2.FALL IN LOVE WITH LOVE
3.ONCE IN A WHILE
4.WALKING

 軽快な走り出し。冬が去って春になることの喜び。名曲中の名曲。

ロレンツ・ハート作詞、リチャード・ロジャース作曲のミュージカル・ナンバー、ジャズ・スタンダード曲。1938年のミュージカル『シラキュースから来た男たち(英語版)』のために書かれた。引用(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%8B%E3%81%AB%E6%81%8B%E3%81%97%E3%81%A6_(1938%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%9B%B2)

 先生は40年ヘレンメリルが来日した折に共演なさって、その時の印象を語った。メリルがハグをしてくれたらしい。

 村田先生は歌うようにトランペットを演奏する。それがよくわかるのがこの曲ONCE IN A WHILEである。

 そういえば帝王マイルスデイビスとクリフォードブラウンの関係はどうだったんだろう。先生が説明してくださっていたが聞き逃してしまった。年齢も同じぐらいだが、マイルスは金持ち出身で一時ドラッグ漬け。クリフォードは貧乏出身で薬は一切手を付けない。私の勝手な印象ですがクリフォードは直球勝負、マイルスは変化球?

2ステージ目
1.BLUE INTERLUDE
2.MY ONE AND ONLY LOVE
3.WHISPER OR NOT
4.SOY CARIFA

 村田先生よい【告知していないが3ステージ目はセッション】と。しかし私は楽器ができずこの後用事があったので残念。
 25歳で急逝したクリフォードブラウン。
 相棒のマックスローチは怒った。交通事故死したブラウンに対してではなく【彼をこんなにもはやく天国に呼んだことに対して】怒ったらしい。

  この曲初めて聴きました。ケニードーハム作曲。ドラムソロから入るマイナーブルース。なんか横浜の夜を連想させるかっこいい曲だ。

 横山功一(AS)さんと石井ひなた(TS)の掛け合いが素晴らしかった
MY ONE AND ONLY LOVE。
 村田浩先生よりTHE BOP BANDを結成するきっかけを話された。
 1961年秋 アートブレイキーが来日、その演奏のテレビ中継があり学校の職員室で見、その時聞いてもなんかわからないとのことだったが、画面からでてくるそのプレイヤーのカッコよさに感動したと。
 (まあ私の場合はラウドネスだったが。)
 先生は大学に進学し吹奏楽部へ。その後卒業し会社員になったがすぐにやめて横浜市内のキャバレーのバンドマンになった。それから56年プレイヤーの活動をされている。なんと私の生まれは1967年なので先生は私の人生分プレイヤーなのだ。

 ベニーゴルソンは97歳。まだご存命でご活躍されている。独特のコード進行、【ゴルゾンぶし】が特徴。

WHISPER OR NOT【ささやくかどうか】この曲大好きで一時毎日聴いていた。ただその時はLEE MORGANのアルバムだった。不勉強ながらこの曲MORGANの曲と思っていた。


 デクスターゴードンは1987年のフランス映画【ラウンドミッドナイト】が有名。この映画を21歳の時に観てから印象の残るプレイヤーだ。明るいこの曲で本日のライブの締めとなった。


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