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WSL2でCUDA環境を作る【CUDA Toolkit/cuDNN】

WSL2(Windows System for Linux)でCUDA環境を作成する際の設定をまとめてみました。

WSLやNvidia Driverのインストールがまだの方は、こちらを参考に設定してください!

Nvidia Driverの確認は以下のコマンドから確認できます。

nvidia-smi

Nvidia DriverのバージョンによってCUDA Toolkitのバージョンも互換性のあるものをインストールする必要があります。

Build Tools for Visual Studioの設定

この後インストールするCUDA Toolkitを動かすために、C/C++の開発環境としてVisual Studioを使用します。

今回は、CUDAにとって必要な部分だけを提供している「Build Tools for Visual Studio」をインストールします。

下にスクロールしていき、「Build Tools for Visual Studio 2022」のダウンロードを押します。

インストール後にアプリを開き、 左上の「 C++によるデスクトップ開発」 にチェックを入れ、右下のインストールボタンを押すと設定完了です。

CUDA Toolkitの設定

CUDAはGPUで処理を高速化する(並列実行)する環境のことで、CUDA toolkitはCUDA上で実行するためのツールといったイメージです。

12以降のバージョンも出ていますが、無難に11.8をインストールします。

# インストール
wget https://developer.download.nvidia.com/compute/cuda/repos/wsl-ubuntu/x86_64/cuda-wsl-ubuntu.pin
sudo mv cuda-wsl-ubuntu.pin /etc/apt/preferences.d/cuda-repository-pin-600
wget https://developer.download.nvidia.com/compute/cuda/11.8.0/local_installers/cuda-repo-wsl-ubuntu-12-3-local_12.3.1-1_amd64.deb
sudo dpkg -i cuda-repo-wsl-ubuntu-11-8-local_11.8.0-1_amd64.deb
sudo cp /var/cuda-repo-wsl-ubuntu-11-8-local/cuda-*-keyring.gpg /usr/share/keyrings/
sudo apt-get update
sudo apt-get -y install cuda-toolkit-11-8

# 環境変数を設定
echo 'export PATH=/usr/local/cuda/bin:$PATH' >> ~/.bashrc

# システムがCUDA 11のライブラリを参照するために、LD_LIBRARY_PATH変数に/usr/local/cuda-11/lib64 を追加する
echo 'export LD_LIBRARY_PATH="$LD_LIBRARY_PATH:/usr/local/cuda-12/lib64"' >> ~/.bashrc

# 反映
source ~/.bashrc

# 設定できたか確認
nvcc --version

cuDNNの設定

CUDA Toolkitに続いて、cuDNNという高速化ライブラリを設定していきます。

以下のコマンドの{WINDOWS USERNAME}と{WSL_USERNAME}をそれぞれ書き換えて、実行します。
また、Ubuntuのバージョン部分は、任意で変更してください!

cp /mnt/c/Users/{WINDOWS USERNAME}/Downloads/cudnn-local-repo-ubuntu2404-9.3.0_1.0-1_amd64.deb /home/{WSL USERNAME}

sudo dpkg -i cudnn-local-repo-ubuntu2404-9.3.0_1.0-1_amd64.deb
sudo cp /var/cudnn-local-repo-ubuntu2404-9.3.0_1.0-1/cudnn-local-08A7D361-keyring.gpg /usr/share/keyrings/
sudo apt update
sudo apt install libcudnn8
sudo apt install libcudnn8-dev

参考

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