受験小論文記録㉙ 高齢者の運転免許強制返納の是非

設問 高齢者の運転免許返納を強制することの是非について、強制返納させることのメリットとデメリットについて論じながら、800字以内であなたの考えをのべよ

設問
 高齢者の運転免許証を強制返納させることのメリットは事故の絶対数がへることであり、デメリットは生活していくうえで移動に車が必要な人々の移動手段がなくなってしまうということだ。
 高齢者の運転免許証を強制返納させるべきではない。ただし、75歳以上の運転免許保持者には、定期的に安全運転講習会などを実施して安全に運転ができると認められてあ者だけが免許を返納せずに済むという制度の下、自主返納を勧めるというような形が適切であろう。もし、安全な運転ができると認められず免許を返納した高齢者に対しては、家族や公共交通機関、配車サービスを頼むことで生活のための移動は解決できるだろう。
 しかし、現実では家族が近くに住んでいる高齢者の割合は多くないため、一度事故をおこしたら返納しなければならないというタイプの制度も必要だろう。同時に、免許を返納しなければいけなくなり、移動の手段がなくなってしまった高齢者の人々に対しては、行政が生活のサポートをしていくべきである。現在はドローンを使って無人で配達できる技術が生まれたり、スーパーがない地域への車での出張販売、無人運転のサービスなど技術やサービスが発達してきているため、これらを組み合わせて、田舎に住む身寄りの少ない高齢者への生活サポートができるようになるだろう。
 したがって、現在発達しつつある技術が行政のサポートと75歳以上を対象とする安全運転できるかの能力のテストを用いた免許返納の是非の判断によって、死亡事故の絶対数、割合とともに低下が見込めるのではいだろうかと考える。

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