受験小論文記録㉕ 日本の農業の問題

設問 日本の農業の問題について、あなたの考えを800字以内で述べよ

設問
 現在の日本は主に、一部の外国への食糧の輸入依存度が高いことや、国内での農業の担い手が高齢化し、従事者の減少も著しいことなどの農業問題を抱えている。このような状況では、今回のウクライナ問題のように、有事の際、供給が止まってしまう懸念がある。又、国内の生産が下火になっていく。
 そもそも、日本の外国産食糧への依存が起こった理由には、第二次世界大戦後、GHQの施策によって、米国産の小麦を買うよう強制され、パン食や肉食が普及し、コメの消費や和食が減っていったことや、高度経済成長によって円高が進み、外国から食料を買うほうが安くなったので、外国産食糧への輸入に拍車がかかったことなどがあげられる。
 このような状況を解決するために、学校給食にて地元の食材を使い、和食の割合を増やすことによって、地産地消を促進し、和食文化を再び盛り上げる必要がある。これによって、地元の農業は活性化し、安定するため、後継者不足の問題にもつながっていくはずだ。
 さらに、スマート農業を導入することも解決策の一つである。ロボットをつかって、少人数で大量生産をすることで生産効率が上昇し、国内の消費をまかなうことができる。これはスマート農業の給与の増加にもつながる。さらに、手間をかけた農業品をブランド化することで、海外への輸出を増やすといった戦略も取れるだろう。
 日本人は食への安全志向が高く、近年も有機農業などの安全な農産品への人気が高まっている。従って、政府は国民の利益になる、つまり国民の食の安全を守るという名目で、有機農業を保護したり、農業を使って大規模に生産された農産品を制限していくといった施策も必要である。

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