「オペラ座の怪人」が頭から離れない

どうしても納得いかないのだ。原作を読んだり25周年ロンドン公演版を繰り返し見たり、取り憑かれている。

なぜ、最後の場面、クリスティーヌはファントムに指輪を返し別れる場面で、
all I ask of youを歌い出すのか?
なぜ、この物語の始まりが、ファントムの遺品、猿のオルゴールを、クリスティーヌの夫ラウルが購入する場面から始まるのか?

それを考慮したら、どうしてもクリスティーヌが心を持っていかれてたのはファントムであり、ファントムと相思相愛になったが、諸々事情上、ラウルが彼女を引き取って行ったのだ、と私は思うのだ。
もし、そうでないとしたら、この物語は、ラウルとクリスティーヌが、若くハンサムで金持ちのラウルと美しい歌姫のクリスティーヌの相思相愛のカップルなのに、醜いファントムが横恋慕した気持ち悪い物語になってしまう。
それが私たちの心を惹きつける物語と言えるか?
また、クリスティーヌが歌ったall I  ask of youが、ラウルに向けて歌ったとしたら、なんで、ファントムと涙ながらのお別れをしたその後ろ姿で、ラウルに、私と人生をシェアしましょう、朝も夜も共に過ごしましょう…なんて歌を歌う?
ありえないでしょう。
どう考えても、ファントムに向けて歌い出したのでしょ。
そこでラウルが、だめだめ、僕が、君と
人生と共に歩むよ、と引き取って歌を続けたのです。ファントムは罪人であり闇の世界で生きるしかないから、クリスティーヌの心はファントムにあるのはわかってるけど、現実的には自分がクリスティーヌを引き受けるよと言う物語なのだと思うのです。
だから、ラウルはクリスティーヌと添い遂げた後、ファントムの遺品である猿のオルゴールを見つけ、結ばれなかった2人(ファントムとクリスティーヌ)を偲んでいる場面から始まっているのだと思うのです。

私はそう思うのに、私の友人やYouTubeで、オペラ座の怪人あらすじ等を解説している動画は、軒並み、私の解釈とは異なり、ファントムの片想い、クリスティーヌはラウルと恋を成就し、ファントムの恋は報われなかったと解説しているのだ。
ちがう!ちがう!ファントムは報われたのだ!クリスティーヌの心をゲットしたのだ。その上で現実問題としてクリスティーヌをラウルに委ねたのだ。
なんで私と同じ解釈の人に全然出会えないのだ!?
誰か何とか言ってほしい!でないとこの物語から卒業できない!頭から離れない!

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