【映画】 藁にもすがる獣たち

画像1

※私はポリシーとして批判やぶった斬ったりしません。

藁にもすがる獣たち

恋人が多額の借金を残して姿を消したため、金融業者からの取り立てに追われていたテヨン。
暗い過去を帳消しにして新たな人生を歩もうとするヨンヒ。
借金で家庭が崩壊したミラン。
ある日、事業に失敗してアルバイトで食いつないでいたジュンマンがアルバイト先のロッカーで10億ウォンの入ったバッグを見つけたことから、それぞれの欲望が交錯する。

大金を目の前にした時、人はいかに獣になり、それぞれの立場や境遇で人生を狂わせていくのか。
窮地に追い込まれ、藁にもすがりたい、欲望に駆られた獣たちの姿は時に醜く滑稽であり、しかしその報いを受ける様はあっけないほど残酷で、韓国映画の神髄が伺える。

この番宣を観た時に、「うあ〜 重そうな韓国ノワール」と印象付けられた。
が、しかしテンポも良く、わかりやすく、素直に観れる。
6章に分けられていて、各方面の物語に目を向けていて、徐々に交差していく運命が見所だ。
物語は二転三転するが、前半に張られた伏線が次第に回収されていく展開にラストまで目が離せない。
落とし所もまさかの「えー そこに持っていくんだ!」
是非、映画館で観てもらいたい作品だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?