思風通信を積み木してみる
ほぼ毎日、
以下のようなメールマガジンが送られてくる。
私が師事している哲学者芳村思風先生の
メール通信である。
これに「経営積み木」を挿入して
わかりやすくならないものか、と思う。
その試みにお付き合いいただければ、
幸いである。
芳村思風一語一会 vol.4972
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結婚は、恋の終わりで、愛の始まり
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「愛」と「恋」の違いとは何か?
愛は、文学の中では、昔から取りあげられてきたが、
学問として研究されることは、ほとんどなかった。
愛は、人間と人間を、
人間と世界を、
人間とすべてを結びつける力。
愛は、人間関係の力。
愛は、情緒的なものだけでなく、
実力として評価され、問題解決能力として、
成長させていかなければならないものであり、
人間が努力して作っていく文化。
恋愛と一緒に考えがちだが、
愛と恋とは全く違うもの。
「結婚は、恋の終わりで、愛の始まり」
「愛」とは努力すること。
「愛」とは許すことからはじまる。
恋の病は、結婚すれば完治する。
多くの人は結婚して数年、いや数ヶ月ですでに後悔する。
生活を共にし始めたらすぐ正気に戻るからアバタはもうエクボには見えなくなる。
結婚したら孤独でなくなる、
淋しさが癒される、幸せになれるなんて、勘違いだと気づく。
夫婦関係はまさに人生最大の“行”。
これほど人を成長させる人間修行はない。
愛を感情や情熱だと思っているために、
夫婦や恋人たちは長く一緒にいると、
愛が冷めた、
もう愛がないから別れましょう
という話になってくる。
価値観、性格が合わないという理由で簡単に別れる。
人間は不完全だから誰かを愛したら嫉妬も感じる。
嫉妬によって関係性を破壊してしまうような行為に出るのは
真実の愛から出たものではない。
自分では愛だと思っている自己中心的な感情であり欲望であり執着。
真実の愛は、待つ時間、耐える時間、許す力、信じる力、愛し抜く力、
恋は自然、愛は芸術。
愛は文化。