年休

この職に就いてから
3年程は、
休むという感覚が
無かった。

正月2日から
3月の終わりの
年度末まで
1日も休まず
出勤した年もある。

朝は陽が上るころから
帰りは暗くなるまで
職場に。

ごくたまに
早く帰るときの
太陽に照らされた
街並みが、
目に新鮮に映ったのを
覚えている。 

かつてバイトしていた
某超高級焼肉店の
厨房には
7カ国の人がいた。 

休憩時に、
そのうちの数人に
休みはいつかと
尋ねた。 

休み?
ないよ。

皆、そう答えた。

365日12時間以上働き詰め。 

出稼ぎの彼らは
休みなんて
欲しく無かったのだ。
お金を母国の家族に
送金するためだけに
汗していた彼ら。  

ある日、
不法労働の
一斉摘発に遭い、
皆、姿を消してしまった。

心が痛んだ。

だから、
まぁ休まない生活も
さほど無い話ではないなと
思いながら勤めていた。

だが、
おそらくそれが
よくなかった。

ストレスが
気付かない内に
蓄積していたのだ。

病気になった。

だから、
今は真逆の生活に。

1日のメインを
仕事に置いてない。

メインは

サウナ、筋トレ、ジョギング、
散歩、空手、鍼、ストレッチ、
マッサージ、読書、映画鑑賞、料理。

そこで得た知見を
教室で教科に絡めつつ
話す、みたいな。

だから、
仕事をしている感覚が
ほぼ無い。

極端に振れたものだ。笑

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