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おわり。と、はじまり。

みなさん、こんにちは。

お久しぶりの方はお久しぶりです。みなさんいかがお過ごしでしょうか?

僕は、ここ数ヶ月、色々な場所へ遊びに行き、色々な人に会い、ふらふら〜っとした生活を送ってきました。その際お世話になった方々は本当にありがとうございます。皆さんがお相手してくれたおかげでとても楽しく充実した時間を過ごせました。

さて、私ごとになりますが、これまで働いてきた(株)はぐくむの仕事をやめて、明日から違う仕事をすることになりました。そして、それに伴い生活拠点も東京から瀬戸内の直島に移すことになりました。

そこで、皆さんへの近況報告、そして自分の記録用として、これまでのこと、これからのこと、考えていることを書いてみました。

相変わらず長い文章となってしまっていますが、読んでいただけると嬉しいです。

はぐくむやめます

はぐくむとの出会いは2018年

(株)はぐくむとの出会いは、2018年の夏。
ベトナムでのビジネスインターンシップ・武者修行プログラムがきっかけでした。そこで、はぐくむ社員のぐっちさんと出会いました。

そこからはぐくむのライフデザインスクールへ参加し、コーチングスクールにも通いながら、インターンとして参画させてもらいました。

出会ってからかれこれ6年弱。
途中アメリカへの留学期間があったので、その期間は関わっていませんでしたが、約5年間かな?関わってきました。
大学を卒業し、社員として働いたのは2年間です。

未熟な自分を、今日ここまで面倒をみていただきました。
そんなはぐくむとの関わりに、ここで区切りをつけることになります。

やってきたこと

・コーチング
└ライフデザインスクール運営(東京17期、東京20期、東京21期、オンライン9期、オンライン11期、オンライン14期、オンライン16期、オンライン18期)、コーチングスクール運営(Basic8期、StepUp3期)
:教育事業。たくさんの人と関わることができて嬉しかったな。みんな、元気にしているかな。

・コミュニティ通貨の導入
└eumoの店舗管理、peace coin(peace coinベースではぐくむ独自のコミュニティ通貨導入)
:興味関心のあった地域通貨。地域通貨をうまく活用することで、人と人とのつながり、コミュニティの強化促進を図れると考えていました。色々やったけど、うまく活かしきれなかったのは悔しいポイント。

・新しい経済圏を志向したイベントの企画運営
└ライフワークフェスティバル(2020年夏以降25回くらい?)、HP制作
:コミュニティ通貨の導入と併せ、好きを形にしてその表現が誰かのお役に立つ、そんな経済のあり方を模索していました。HPもwordpressを使って色々とつくったな。懐かしい。

・まちづくりインターンの企画運営
└まちづくりインターン第一期、第二期開催
:色んな人と一緒にまちづくりの活動を拡大させていきたいと想い企画。ありがたいことに二期までできました。インターンのみんなには苦労や迷惑たくさんかけてしまったな。そこでのみんなの経験が何かしらに活かされていると嬉しいな。

・コミュニティカフェの店舗運営
└2020年10月オープン、仕入れ販売企画管理人事採用全て、、イベント開催回数数えきれないくらい(200回以上、、コミュニティディナー主催、たねラボ企画など多数)
:コミュニティカフェはぐくむ湖畔。オープン当初から関わらせてもらい、大変なことしかなかった。けど、良い仲間に恵まれて楽しくやってこれました。もう関わることはほとんどできないけど、みんな頑張ってほしい。テレビの取材受けたのも懐かしいな。

・農園の管理運営
└世田谷区内の農園約230㎡の管理(2022年9月-2023年9月)、農業イベントの開催
:たくさん野菜育てました。うまくいかないことも多く、自然から学ぶことがたくさんできました。「ちゃんと育ってね〜」と想いながら土に触れている時間がとても豊かでした。

等々、ここには書ききることができないほど、さまざまなことをやらせていただきました。
自分の思うように、フリーハンドで。やりたいことに関しては、その気持ちを尊重して任せていただきました。

たくさんのことを経験できたし、もちろんそれに伴いたくさんの苦労も。はぐくむでのそんな日々はとても充実していたし、学びに溢れていました。

どうしてはぐくむを離れるのか

2023年9月。

自分はこれからどこに向かっていきたいのか。何を描いているのか。そんな問いを自分の中に投げた時、返ってくるものがありませんでした。

関わるみんなには、その人がやりたいこと、目指したいものを大事にしてほしいと想って接していました。しかし、自分自身のそれに関しては目を向けず、ただひたすら目の前のこと目の前のことをがむしゃらにやっている。そこに目を向けると、どうしても手が止まってしまい、物事を進めることができなくなってしまう。だから、必要なことであるとはわかりつつも見ずに置いてある状態でした。

ひとたびそこに目を向けた時、自分の中でつながれるものがわからなくなっていたんです。

そう気づいた瞬間、自分の中で頑張るエンジンが回らなくなっていました。
何を考え、何を描き、どこに向かっていきたいのか。
それを整理しないと、自分で認識していないと、仕事に取り組めない。
そんな状態でした。

だから、一旦全てをフラットにして自分の中を見つめ直す期間を設けようと、休職させてもらうことになりました。

体調が悪くなってしまったなどという理由では全然なく、自分の中のモチベーションを探りにいくという、超個人的な理由での休職を認めてくれたはぐくむには感謝しかありません。

そして、2023年10月から2024年1月まで、
色々な場所に行き、色々な仕事をし、色々な人に会い、色々な哲学に触れ、常に自分に目を向けて日々を過ごしてきました。

自分は何をしたいのか?
目指すものは何なのか?
どんな風に生きていきたいのか?

そんな問いを胸に歩んできた結果、次に歩んで行く旅路が段々と見えてきました。以下に詳しく記しています。

はぐくむの世界観、目指しているものはとても素敵なものだし今でも共感しています。しかし、今回は別の道を歩むことにしました。

ありがとう、はぐくむ

2018年に出会ってからこれまで、たくさんの出来事がありました。
その中で、変わらぬ愛情を持って未熟な僕の面倒を見てきてもらいました。

はぐくむとして、まだまだ道半ばでこれからだ、という時に離れるという、多大な迷惑をかけてしまう選択を優しく受け入れていただけてとてもありがたいです。

はぐくむを通して関わってきた全ての人に、大感謝です。
これからも、よろしくお願いします。

クラファン始めたみたいです。良かったら応援お願いします!

そんなはぐくむが、先日からクラウドファンディングを始めたみたいです。
日々をよりよく生きるためのジャーナリングノート。
このノートとともに振り返りをしてみると、人生にとって良いことがあるかもです。

もしよかったらクラファンのページを見てみてください!
https://for-good.net/project/1000321/support#main-support-comment

これからは観光業に携わります

はぐくむを離れ、今後は別の会社で働きます。

元々は旅行業の会社で、現在は旅行業に加え、瀬戸内の直島でホテル・レストランを営んでいます。

そして今後はクルーズ事業、農業事業も新たに行っていき瀬戸内を中心に拠点を増やしていく、そんなフェーズにある会社です。

おおまかに言うと、観光業を行っていく会社になります。

10月にたまたま直島に訪れた時以来、その会社のみなさんにはとても良くしてもらっています。そして、ぜひ一緒に働いてほしいと、有難いことにお声をかけていただいていました。

自分がこれから何をしていきたいのか考えた中で、ここでなら想いを持った上で働いていけるし、貢献できることがあるかと思っています。

そのため、僕の生活拠点も主に直島とその周辺になります。


以下、直島での主な施設です。興味あったらぜひ見てみてください!

https://mylodge-naoshima.com/

https://quaint-house.com/

なぜ観光なのか?

なぜ観光業に携わっていくのか。
そこに至るまでの自分の考えの変遷を以下に記していきます。

自給自足の暮らし

自分はこれからどんなふうに生きていきたいのか?
どんな暮らしが豊かなんだろう?

そんなことを探求している中で出てきたひとつの答えは、自給自足の生き方をすることでした。

自分たちの生活に必要なものは全て自分たちでつくる、そんな自給自足的な生活が、いちばん豊かなのではないか、そんな暮らしが実現できるのであれば、とても良いのではないか。

生活に必要な衣・食・住・エネルギーを可能な限り自分たちで手作りする。

農業をして野菜を育てて、それを食べる。スーパーで買った野菜よりも、何倍も美味しいし幸せ。そっちの方が豊かだよね。
住むところは、自分たちでDIYして家をつくり、家具をつくり、そんなものたちに囲まれて生活を送る。なにもつくらないで買ってくるより、そっちの方が豊かだよね。

できる限り自分たちで生産し、自分たちの想いのこもったものに囲まれながら暮らしをおくる。

生産する力があることで日々の暮らしに必要なお金の絶対量が減り、既存の資本主義経済システムからも脱却し、お金を稼がないといけないというプレッシャーが弱まることで、精神的にもストレスが減る。
必要なお金があるのなら、そのときになにかしらで工面すれば良い。

そんな暮らしが豊かだし、そうしてみるのが良いのかもしれない。
そんなことを考えたこともありました。

色々な地域での暮らしを体験する中で、
伝統的な食文化があり
伝統的な暮らし方があり
総じてそれらは過度にエネルギーを消費しないし、無駄がないし、持続可能である。
その地域で伝統的に行われてきた固有の生活の知恵があり、それを学ぶことで実践できるのではないか。

これこそ、豊かな暮らしである、そう思いました。

「自分」からの脱却

しかし、それだけでいいのだろうか。

自分勝手なだけなのではないか
わがままなのではないか
ただのエゴなのではないか
自分だけが良いなら良いという考え方で良いのだろうか

そんな言葉たちが頭の中には浮かんでいました。

いつからか、自分の中のテーマの一つは「エゴをこえること」でした。

エゴが強く、自分だけのことしか考えてこなかったことが多いこれまで。自分が良ければそれで良い。他の人のことはあまり気にしない。他の人の言うこと考えることに引っ張られるべきではない、だからそれを考慮する必要はない。

自分自身のこれまでを振り返ると、そんなスタンスでいることが多くありました。

ただ、それだけではどうしてもうまくいかないことが多く、結局自分も他の人も幸せになれない結果になることが多かったです。

そこに気づいてからは、

「自分」だけが優先される生き方から、もう少し違った生き方にシフトしていきたい
ひとりの人間として、もっと器を大きくしたい
エゴをこえ、周りのために何ができるのかを考える人間になりたい

そう強く想うようになりました。

稲盛さんが語られる時によく出てくる「私心なかりしか」のように、
自分が尊敬している人たちは、どの人の考え方をみても「誰かのため」「社会のため」。そう強く想い、エゴをこえることで、人としてよりよく生きることができるし、人格者となり、結果的に全てうまくいく。人は生まれながらにしてたくさんのものを受け取って来ているのだから、それに感謝して周りに還していく。そんな考え方をもち、周りのために行動すると、周りも自分も幸せになれる。つまり、自利利他円満ということ。偉人と言われている人の哲学を学ぶと、等しくこのような考え方が出てきます。

自分という人間をよりよくしたい、より人格を高めたいと、そう願っているから、

今までの自分を駆動してきた「自分」起点の行動から、誰かのためという「周り」起点の行動をより意識的にとっていきたい。

その考え方を大切にしていきたいと想いました。

誰かのため、社会のための仕事

エゴをこえて、周りのためになることをしていく。
誰かのため、社会のための仕事をしていこう。

縁あって日本で生まれ育ち、たくさんの素敵な人に恵まれた。
そんな、お世話になった人たち、これからお世話になるかもしれない人たち、そんな大切な人たちに何かしらお役立ち、貢献できることができたら、それはまわりまわって自分も幸せ。

大切な人たちのために自分ができることを本気で行い、その人たちがよろこんでくれて、最後には一緒にお酒でものんでわいわいできたら、それほどありがたいことはないだろう。

周りのため、社会のため、生まれ育った日本のために、自分のできることをできる限りやってみよう。
そのために生きてみよう。

そんなことを決めました。

主要産業無くして、その地には住めぬ

はぐくむを休職して10月から各地をふらふらしてる時に強く感じたのは、その地域に産業がないと人はそこには住めないということです。

知床・羅臼の産業は、主に水産業、あと少し観光。これらの仕事のキャパシティ以上の人たちは、羅臼で仕事がない。仕事がないと、生活に必要なお金が稼げない。そうすると、お金を稼ぐために何か自分で仕事をつくるか、他の地域に行って仕事を見つけるしかない。自分で仕事をつくる人はまだまだ少数だから、大半はその地域以外に行くことになる。(都市圏への移動が多いイメージ。羅臼の場合は、同じ北海道の札幌に行く人が多いみたい。)

つまり、仕事がないと、その地域の人口が他地域に流出してしまうということになります。

地域においてそうであることを、日本という国にスケールアップして置き換えて考えてみると、

日本に産業がないと、日本に人が住み続けることができなくなる

ということになります。

(これは極端すぎる考え方かもしれないけど、、
日本は島国だし、他の国(近くだと中国とか)とは言語も文化も違うから、日本に仕事がなくて住めないとなっても、すぐには移動できないとは思うけれども。)

日本の産業で考えると、果たして何が日本人のキャパシティを支えられる産業になり得るだろうか。

戦後はずっとものづくり産業(工業、主に自動車中心かな?)でした。しかしその勢いにも陰りが出て、ハードなものづくりから、ソフトなものづくり(IT系)にスムーズに移行できず、GAFAなどのアメリカがIT産業の主役になりました。そして今もその流れは大方変わっていないのではないかと思います。

この時点で、日本の国際的な主要産業は無くなってしまったんじゃないか。そんなふうに思えます。

このままだと、日本の産業が衰退し、日本人すべての人口のキャパシティを担保できる仕事が無くなってしまうのではないか。そんなことも思うわけです。

でも、そうなってほしくはない。日本はとても良い国だし、日本で日本人として生まれ育ってきた以上、日本のためになることができたら嬉しいし。
また、日本で暮らしたいと思っていても外に行くしかないという選択をとらざるを得ないような人が出てくるのは、なんとも言えない切ない気持ちになってしまう。

じゃあどうしようか。

日本で、国際的にも誇ることができる産業を勃興・進展させること。
日本の中で、もう一度国の主幹となるような産業をつくれたら、いいんじゃないか。そう思っています。

産業としての観光

では、日本において主幹産業となれるような分野はどこらへんにあるのだろうか。
ひとつは、観光だと思います。

ハードもソフトも、どちらも含めた観光。
ハードとは、目に見えるもの。建物、街並み、自然、等々、目で見て楽しめるもの。日本にはたくさんある。
ソフトは、目に見えないもの。文化。食べ物や、伝統的な芸、コンテンツもそう。これもたくさんあります。

先日、久しぶりにアメリカに行って痛感したことは、「日本でいい」ではなく、「日本がいい」ということ。
少なくともアメリカよりは、日本の食べ物の方が美味しいし種類も豊富だし、行くところもたくさんあるし、やることもたくさんある。日本がよい部分がたくさんあります。と、個人的にはそう思います。

もちろん現在、観光は産業として盛り上がってきつつあります。コロナも終わり、インバウンドも戻ってきている。円安も相まって、海外からたくさんの人が日本に訪れています。東京にはもちろん、今のスノーシーズンは北海道や長野など、各季節で楽しめることがたくさんあります。

だけど、まだまだできることはたくさんある。
観光を主要の産業にしていくことはできるし、そのためにはできることがたくさんある。まだ知られてないものもたくさんある。

そんな、日本にも世界にも大きなインパクトを生むことができる可能性がある観光業。そこに有難いことに縁あって関わることができるのであれば、自分のできることを全力でやってみよう。そう考えています。

想いのこもった表現に光をあてる

世の中には、素敵な人があふれています。
自分の中にあるものを、外の世界に表現する人たち。
歌、音楽、絵画、料理、物語、、、
その人にしかできない、魂のこもった表現がたくさんある。
現在生きている人以外にも、これまでの人々が魂を、想いをこめたものがたくさん遺されています。

これらに光を当てることが、観光の仕事ではできると思います。
微力ながら、そのような人たちにお役立ちをすることができたらとても嬉しい。光を当てることで、その人がより豊かに暮らしていけるようになったらとても嬉しい。

世の中に素敵な表現があふれ、
多くの人が心を動かされ、
あたたかい気持ちが連鎖する。

そして、その連鎖を通じて
世の中がより豊かになり、幸福に生きることができる人が増える。

自分がこれから携わる仕事において、そんなことができると、とても嬉しいなと思います。

さいごに

そんなこんなで、ここまで長々と自分の考えの変遷を書いてきました。
長い文章、ここまで読んでいただいた人には感謝しかありません。

仕事以外の個人的な話でいうと、2024年のテーマは「人格を高める」ことです。

色々な偉人の哲学を学びつつ、自分の中での考え方を確立させていく。そしてそれを学びながら絶えずアップデートしていく。常に、エゴの強い自分自信を省みて、器を磨いていく。そして素敵な表現に触れ続け、感性を磨いていく。

また、日々の生活が少しでも豊かなものになるように、自分でつくれるものはなるべく自分でつくるようにしてみます。自分の手で生産できるものを増やしていきたいですね。

そんなことを心がけて、一日一日を大切に生きていきます。

さいごになりますが、上にも書いた通り、これから僕の生活拠点は直島になっていきます。
とはいえ、実家は東京にあるし、会社の事務所も赤坂にあるしで、ちょくちょく東京にもいると思いますが。

直島はじめ、瀬戸内海の地域はとても良いところなので皆さんぜひ遊びにきてください!近くに遊びにくる際はぜひ連絡ください!小豆島とかも近いんですぐ行けます!

明日からぼちぼち新たな仕事が始まりますが、皆さん今後ともどうぞよろしくお願いします!(明後日までは東京います)

2024.02.11

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