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たらなかったら すればいい

参考図書

テラフォームラボ(Terraform Labs)のUSTの暴落

供給量が異常に増えました。

LUNAの供給量が1878878.53%増加

みなさんこんにちは!
クリプト大好きhideo18です。

USTの暴落びっくりしました。
UST/LUNAの仕組みは、あまり理解していませんでしたが

「なんとなく錬金術っぽい!」
なんて思ったのを思い出しました。

原因はともかくとして、
いい機会なのでこのプロジェクトについて、
少し調査しました。

たらなかったら すればいい(足らなかったら 刷ればいい)
それでは見ていきましょう。

さて、少し前の話

5月14日を境にLUNAについて価格の下落と
総供給量の増大(topの画像の+200万%弱のこと)
が起こりました。
この急激な変化の理由は…

LUNAの供給量の推移(messari.ioより)

TERRAってなに?

Terraプロトコルは、
独自のオープンソースパブリックブロックチェーンを
保持しているプロトコルです。

また、アルゴリズム型のステーブルコインの
UST(ドルペック)を発行しています。

USTの暴落

2022/5/9〜10にかけて
USTのドルペックから
大きく乖離しはじめました。

通常であれば、
アルゴリズムによって
1UST=1ドルに戻るはずでした。

結論としては売り圧が
アルゴリズムより強かったことにより、
ドルペックが維持できなくなった
ということです。

USTの価格推移(CoinMarketCapより)

なぜ、ドルペックから乖離してしまったのか、
例を上げて簡単に紹介していきます。

USTがドルペックする仕組み(100ドルを使った例)

前提

1USTは市場価格にかかわらず、
Terraのシステムで1ドルとしてLUNAに交換されます。 

⇨1USTの市場価格が1.5ドルでも、1USTは1ドル分のLUNAに交換
⇨1USTの市場価格が0.5ドルでも、1USTは1ドル分のLUNAに交換

アービトラージャーの行動

USTが@1.5ドルだった場合

  1. LUNAを市場から100ドル分調達

  2. 100ドル分のLunaを(Lunaのシステムで)Burn

  3. 100USTを取得⇨USTの市場価格は@1.5ドルなので150ドルで売る

  4. 50ドルの利益

USTが@0.5ドルだった場合

  1. USTを市場から100ドル分購入(交換)

  2. 1UST/0.5ドルなので200USTを調達することになる

  3. 200USTを(Lunaのシステムで)Burn

  4. 200ドル分のLUNAを取得⇨LUNAが200ドル分で売る

  5. 100ドルの利益

1ドルに収束していく仕組み

上手く動いた場合(通常)

  1. USTが1ドルを下回る

  2. アービトラージャーがUSTを市場から調達

  3. 調達(既に持っている)したUSTを(Lunaのシステムで)Burn

  4. (Burnの代わりに同額のLUNAを発行(取得))

  5. USTの総量が減る

  6. USTの価値が上がる(戻る)

上手く動かなかった場合(今回の暴落)

  1. USTが1ドルを下回る

  2. アービトラージャーがUSTを市場から調達

  3. 調達(既に持っている)したUSTを(Lunaのシステムで)Burn

  4. (LUNAを取得(新規発行))

  5. USTの総量が減る
    ここから負のスパイラル

  6. USTの売り圧方が強いためUSTの価格が上がらない(1ドル未満のまま)

  7. 2⇨3

  8. 4で新規発行(総量の増加)によりLUNAの価値がさらに下がる

  9. USTのBurnにより取得するLUNAはより多く必要になる
    (このためで最初の画像のLUNAが1878878.53%増加してしまいました!)

結果

USTは、
売り圧により価格が下がって、
LUNAは、
大量の新規発行により価値が下がってしまいました。

USTの価格推移(CoinMarketCapより)
LUNAの価格推移(CoinMarketCapより)

じゃーどーすればよかったのよ

  • USTとLUNAの異変5月10日〜12日

  • LUNAの総供給量の増大は、5月14日から

LUNAの供給量の増大は、
USTの価値が下がってから確認されました。

このことからLUNAの総供給量の変化で、
リスクヘッジを試みることはできません。

LUNAの価格推移(CoinMarketCapより)

ただ、今だから言えることですが、
USTのドルペックの仕組みを理解していれば、

LUNAの価値が大きく下落した段階(5月11日の朝くらい)で
「USTを売る」という行動ができたかもしれません。

これも、このタイミングでは取引きがかなり活発になり
”トランザクションエラー”で
USTの交換ができないことが考えられます。

直コン(コントラクトを直接叩く)ことが
必要になるんだと思います。

まとめ

  • プロトコルの仕組み(リスク)を理解しておく

  • 直コンができるよう(できるプロジェクトか)調べておく

終わりに

全てのプロトコルを十分調べてから
お金を預けているかというと、
そんなことはありません。 

自分もいろんなプロジェクトに
お金を入れて失敗(大損)しています。

なので今は、調べなくても大丈夫(自分考え)なtoken、
「Bitcoin」「Ethereum」「Solana」(+研究用のtoken)の
レンディングのプロジェクトに預けています。

以上です。

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