花束と男と女。

最近ある作品をクランクアップした。
その時スタッフさんから花束をもらった。
凄く可愛い花束でとても嬉しかった。

帰りの電車、マネージャーさんから
「秀海って花とかすきなの？」と聞かれた。

「え？もちろんです！水あげて元気になったり、逆にしょんぼりしたりとか、ちゃんと生きてて可愛いじゃないですか！」と答えた。

ただ、これだけの会話だったけど、
帰りの電車の中で、そういえば、
花束貰うの嫌な時期あった事を思い出した。笑

んー。。たしかそれは3、4年位前だったかな。。

その頃の僕は、花なんか、ただの荷物と思っていた。貰ったら困るし、水あげないといけないし、なんで人にプレゼントするんやろと思っていた。
(もし、僕にその期間で花束プレゼントした方がいたら心から謝罪申し上げます。🙇)

3.4年前の生活はある程度、毎日忙しくて、常に時計をチラチラみたり、次何をするか、やるべき事を考えて、ソワソワしていた。

今考えてみるとそんな生活を高校の頃から続けていた。

でも、ある頃を境に、仕事がどんどんうまくいかなくなってきて、暇になり、するべきことがなくなった。

それなのに、ソワソワする事を止められず、次やること、次やることはなんだろうと強迫観念に駆られて苦しくなっていた。

そんな時妹に
「お兄ちゃんはマスキュリンエナジーが強くて、自分の中のフェミニンエナジーを無視してる。もっとフェミニンエナジーを大事にしてみて」と言われた。

最初は何を言ってるのだろうと思ったが、
よくよく説明を聞くと、人間には男女関わらず
フェミニンエナジーとマスキュリンエナジーというものがあり、その名の通り、女性的なエネルギーと、男性的エネルギーである。
その２つの調和が取れることで、個人の成長に繋がるということであった。

男と女、陰と陽、善と悪、
フェミニンとマスキュリン、要は二元論である。

フェミニンエナジー: 感受性、直感、共感、創造性など。
マスキュリンエナジー: 論理、決断力、行動、リーダーシップなど。

確かになと思った。何をしてても次のこと次のこと、今を全く見れてないし楽しめてない事に気づいた。

だからその日から、色々考えるのを一旦やめて、花をボーっと眺めて見たり、瞑想したり、食事を心から楽しむ様に心がけた。
後、暇すぎてそうせざるを得なかったみたいな所もあります。笑

そうやって日々を過ごしていると、少しずつ
花、景色、空が綺麗だなぁ、
食事ってこんなに美味しかったんだぁ、
俺ってめっちゃ幸せじゃん！

と、今まで感じたことのない感情に触れる事ができる様になってきた。きっとこの感じる力は今の役者業に少なからず生きてると思います。

今の僕は、少しずつ忙しくなってきて
マスキュリンエナジーがまた戻ってきた。
(マスキュリンは本来はとてもいい力で、活力がみなぎったり、決断力が増したりする。)
でも、時々ソワソワが止まらなくなる事もある。
そんな時、妹の言葉を思い出して、
今を感じる様にしている。
すると気持ちがスッと楽になったり。
相手の話をちゃんと聞けたりする。

もし今何か苦しいけど、理由がわからない人は、普段意識してない自分の中の、フェミニンエナジーとマスキュリンエナジーを意識すると何か原因がわかってくるかも。

マスキュリンが弱い人は、何か目標を設定してみたり、運動してみるのもあり。

話が少し飛躍しましたが、数年の時を経て、
花束の趣が感じられる様になった事を実感し、嬉しくなった今日この頃でした。ではまた！

#今は花束で喜びます
#でもまだ絵画系はわからない
#美術館で文字読んでおわります
#結局人によるからね
#無駄なことはないっすな