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【辞めトヨタその②】入社エントリ)調達の変革がしたくてキャディに入った話

こんにちは、2月にキャディに転職した関と申します。実は、キャディにはトヨタ出身者が複数名おり、下記の河野さんもその一人。

しかし、実は私がキャディに入社したトヨタ転職者第1号なんです!!  いつか書こう、んーでもまだいいかな。。と思い続けて早2ヶ月経ち、気付いたら先に記事を書かれてしまい、二番煎じとなってしまいましたが、改めて私も転職エントリを書かせて頂きます!

新卒でのトヨタ自動車入社

就職活動では、「世の中に大きなインパクトを与える会社がいいな」というなんとも大学生らしいフワッとした軸で会社を見ていました。そんな中、たまたまトヨタ自動車とご縁があり、「自動車業界という日本で最大の産業でトップを走る会社」&「電動化、自動化等による変革期が訪れている」という点で自分の軸にピッタリだと思い入社を決意しました。

トヨタでの配属は調達部。右も左も分からないまま、サプライヤー様の現場に訪問して、品質管理や安全、5Sの体制について意見を求められ、「いや、入ったばかりだから全然分かんないよ。。」と思いながら、苦し紛れのコメントをし、そんなコメントを丁寧にメモされている方々を見て、心苦しく思ったのが、入社当初の思い出です。

他にも、図面の読み方も分からないのに、見積もりの妥当性検証をしたり、入社数ヶ月で運悪く私の担当品目で、供給問題が起こる等、とにかく大変な思いをしました(今となっては、どれも良い経験)

ただ、月日と共に仕事にも慣れてくると、徐々に仕事を回せるようになってくるものです。そして、段々と調達という世界の難しさと痛感します。

肌で感じた調達という世界の構造的な負

私が感じた負は、調達とサプライヤー様とのwin winの関係を構築することの難しさです。単純な話で、調達側は「品質良いものを1円でも安く購買したい」。逆に、サプライヤー側は「なるべく儲けたい(=利益率が高く且つ、長期安定的に受注を貰いたい)」双方の利害は完全に不一致です。調達がコスト意識なく買い続ければ、サプライヤー側はHappyですし、調達が非常に優秀であれば、サプライヤー側は苦しいでしょう。つまり、win winの世界を構築することが構造的に非常に困難なのです。

ここで一つ言っておきたいのは、大前提として私はトヨタの調達を批判するつもりは全くありません。トヨタから出て、より一層トヨタの調達のレベルの高さを痛感していますし、徹底的な原価削減とBCPを両立している圧倒的な調達力の高さは世界トップレベルだったなと素直に思います。特にTPSによる生産性改善はトヨタの真髄であり、その一端を知れたことは貴重な経験だと思っております。実際にトヨタは根拠の無い価格低減ではなく、工程や仕様を改善することで、原価を下げることをモットーとしており、win winな関係性を構築できている稀有な例だと思います。

しかし、外を見てみるとほとんどの小規模なサプライヤーは不当な買い叩きに苦しめられ、高い技術力を持っているにも関わらず、薄利な状況に陥っているでしょう。また、調達にリソースを割くことが難しい会社は、本来もっと安く購買できるサプライヤーがあるにも関わらず、それを発掘できておらず、高コストになっているかと思います。トヨタ調達に居続けたら、目の前のサプライヤーと一緒にwin winな関係性を維持・構築することはできるだろう。けど、本当にそれで良いんだろうか?そんなことを考え始めていた時キャディを知りました。

キャディ入社への決意

キャディのことを知った時、衝撃が走りました。自分の追い求めていた理想の世界はこれだと。最適なサプライヤーを選定し、更にキャディで品質まで保証したうえで納入する。バイヤーからしたらこんな楽なことはありません。一方、サプライヤー側も自社の強みを活かした案件が集約されてくるため、技術力高い会社がそのポテンシャルを遺憾なく発揮し、売上を積み重ねることができます。

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最初に聞いたときは、確かにこんなこと出来たら凄いけど出来るはずがないと思っていました。しかし、実際に社員の方々と話す中で、彼らの熱量とモノづくりへの圧倒的な解像度の高さを知り、この人達となら、この夢に賭けてみても良いかもしれないと感じ、最終的に入社を決意しました。

最後に

皆さん、何か調べ物があるとき、ググりますよね?ググるって、今でこそ当たり前のように使いますが、何か調べたかったらGoogleを使うよね、という共通認識が出来たからこそ、「検索する=ググる」になっているんだと思います。私はこれを調達の世界でも起こしたい。つまり、調達といったら、キャディだよねが当たり前になり、「調達する=キャディる」と言われるようにしたいんです!

キャディるが当たり前の世界に到達するためには、まだまだ課題だらけで、人も足りません。少しでもキャディに興味がある方がいらっしゃったら、是非、ご連絡ください!!!


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