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刻まれる時間と流れる時間

同じ時間でも、時間には「刻まれる時間」と「流れる時間」のふたつがあるなんて、試験勉強中だというのに、どうでもいいことを考えている。どうでもいいついでに補足しておくと、スマホの時計やカレンダーで測れるのが刻まれる時間で、スマホとは関係ないのが流れる時間だ。

昨日のはっきりしない空とは打って変わって今日は雲一つない快晴。日は温かいが、北西の山の方から強い風が吹いて来て少し肌寒い。立冬の今日、ちょうど木枯らし1号と富士山の初冠雪が観測されたらしい。またひとつ季節が移り変わっていく。

実際のところ、季節の移り変わりは、スマホで測れるものではない。だから流れる時間。

試験日まであと10日。試験までの日にちが、スマホのカレンダーの上で刻一刻と削られていく。これが刻まれる時間。

もっと勉強しておけばと後悔が先立つ。でも、後悔はしても時間は待ってくれない。

気を取り直して、120分以内に模擬試験が解けるか挑戦する。120分の時間は思ったよりも速く過ぎ去っていく。これが細かく刻まれる時間。

まだまだ勉強しなきゃいけないところがたくさん残っているが、とても試験まで終わらない。決して忙しいわけではないが、時間に追われているような気がする。刻まれる時間は人を追いかけてくる傾向があるようだ。

試験が終わったら行きたいところがある。飛行機に乗って海外に行くとか、そんな特別なところではない。自転車で行ける近くの川原だ。

川の流れを眺めながら、ゆっくり流れる時間を過ごしたい。できればスマホを手放して。


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