林海平

登録日本語教員になるための勉強をしています。

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マガジン

  • Poetry Room

    詩のお部屋

  • 曖昧なことは多い。「曖昧」を我流で言語化する試み。

    意味や使い方が曖昧な言葉や事について、辞書的な定義になるべく頼らず、自分なりに考察することで整理しようする試み。

最近の記事

12月はゆったり月間

「忙しいという字は、心を亡くすと書く。忙しいことは悪いことではないが、心をなすくすほど忙殺されてはならない」と師匠が弟子を諭す。そんな師匠も忙しく走り回るという師走の12月。 こんな話が通じるのは、昔のことではないかと、どうでもいいことを考えていますが、昔というと江戸時代くらいの頃かなとイメージして、私は今これを書いています。 昔の人は、どの家族もみんなそろって、正月をゆっくり過ごすのが、正月の定番の過ごし方だったのだろうと思います。そして昔は武士や農民以外で「商売をして

    • 文章書きは、けっこう面倒な作業です

      人によっては、文章をまったく書かない人もいます。 対して、noteを書くのが毎日であっても、たまにであっても、その人は文章を書く人だと思います。 「どうして人は文章を書くのか?」と疑問に思う人がどれだけいるのかはわかりませんが、私はたまに考えます。でも、その答えを文章に書けるほど、まとまっているわけではありません。 今私は、人は文章を書くものだという前提で書いていますが、逆に、文章を書かないことを前提に考えてみようと思います。 ここでは、話が複雑になるので「文書」は含

      • 日本まで伝わってこない中国の話:客家(ハッカ)

        人は誰でも自分のルーツを持っている。 ある人のルーツは先祖であり、またある人のルーツは生まれ育った土地なのかもしれない。我々日本人であれば、大和民族であり、アイヌ民族であり、琉球民族であると言うこともできるかもしれない。 自分そのものの存在を否定することにつながるから、自分のルーツを無視することは誰にもできない。逆に、自分には自分のルーツがあることを実感することで、人は誰でも自分に誇りを持つことができる。 中国人には、たくさんの民族のルーツがあり、それぞれの民族がそれぞ

        • 社会とAI開発の最前線をつなぐ総合的な人材を増やそう

          今日は、「社会とAI開発の最前線をつなぐ総合的な人材を増やそう」なんて、私には分不相応に大きく出てみようと思います。 私はAIを楽しんで使っています。Chat GPTと話ができるのも楽しいです。Chat GPTに限らず、興味のあるAIツールもたくさんあり、いろいろと試しています。 noteでお馴染みのCanvaやBingも使っていますし、まだいいAIツールが見つかってはいませんが、手書きのイメージボードからアニマティック(ビデオコンテ)を作ることにAIを使ってチャレンジし

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        記事

          日本語教員試験と著作権の問題【YouTubeやLMSと著作権】

          私は法律の専門家ではありません。ですので、このnoteは、著作権法について説明・解説するものではなく、日本語教員試験の著作権に関わる問題について、解答を導くうえで自分なりに整理しておいた方がいいと考えたものを書き残しておくに過ぎないものです。 日本語教育能力検定試験でも、概ね「引用」と「複製」について、問われることがあったかと思いますが、今回の日本語教員試験では、Youtubeを視野に入れた問題が出題されました。 まず、引用についての判断は、以下のように、5つのポイントが

          日本語教員試験と著作権の問題【YouTubeやLMSと著作権】

          日本語教員試験と著作権の問題【生成AIの活用と著作権】

          日本語教員試験に、教育現場で発生しそうな著作権侵害についての問題が出題されていました。試験問題が回収されたので、細かい内容と文言は覚えていませんが、生徒が生成AIを利用して課題をやってきたらどう対応するか、あるいは教室でのYouTubeの利用をどう考えるかなど、考えさせられる問題だったような気がします。 こういった最新情報を反映した問題が出るかもしれないとは思っていましたが、いざ勉強しようと思っても、赤本などの参考書だよりでは限界がありますし、ネットで調べるのも手間がかかり

          日本語教員試験と著作権の問題【生成AIの活用と著作権】

          日本語教員試験・応用試験Ⅰ(聴解)の再試験実施の案内をいただきました

          日本語教員試験には、聴解試験があったのですが、音声が聞こえない等の音量調整トラブルが判明し、再試験が実施されることになりました。トラブルの影響があった再試験の対象者は、1542名で、そのうちの一人が私だったらしいです。 「だったらしい」というと他人事のようですが、正直なところ、音声トラブルがあったことはYouTubeで知っていましたが、自分には関係ないと思っていました。 それが昨日、日本語教員試験事務局の人から、再試験を受けるかどうかの確認のための電話をいただき、そこで初

          日本語教員試験・応用試験Ⅰ(聴解)の再試験実施の案内をいただきました

          AIのことをAIに聞いてみた:人工知能は出来上がったのか?

          日本語教員試験では、言語学も試験の対象となっています。私は試験勉強中、チョムスキーの生成文法やソシュールの言語学についての勉強から脱線して、「言語学とAI開発の関係」について調べていました。 新しいAIツールの紹介してくれたり、使い方を教えてくれたりするYouTube動画やサイトが今はたくさんあります。私もAIの新情報を興味深く見させてもらっています。ただAIについて新情報はたくさんあるのですが、AIがどのように開発され、どのように進化してきたのかについての情報となると、極

          AIのことをAIに聞いてみた:人工知能は出来上がったのか?

          試験一週間後の振り返り:日本語教員試験はドカ食い選手権

          せっかく覚えた知識が忘れ去られていくのがもったいないので、試験から一週間経ちましたが、のんびり勉強は続けています。ただ不思議なもので、必死になって覚えようとしていたものが、受験のプレッシャーがなくなったせいか、すんなり頭の中に入り記憶に定着していくような気がします。脳は緊張した集中モードよりもリラックスした状態の方が、実はいい働きをしてくれるのかもしれません。 日本語教育試験は、自ら率先して受けたわけではありませんでしたが、受けてみてとても良かったと改めて思っています。54

          試験一週間後の振り返り:日本語教員試験はドカ食い選手権

          日本まで伝わってこない中国の話について書こうと思います

          私が初めて中国に行ったのは2002年の春節(中国の旧正月)後の2月でした。観光ではなく仕事で行きました。 その頃の私は、中国のことを何も知らないばかりか、中国人は安い給料で真面目に働くから得だくらいにしか思っていませんでした。積極的に中国のことを知ろうと自分から歩み寄ることもなければ、恥ずかしながら何も知らずにただ中国を下に見ていた自分にさえ気づいていませんでした。 どの国にもいい人もいれば悪い人もいます。 私は20年ほど、北京・上海・広州・深圳という大都市に限らず、東

          日本まで伝わってこない中国の話について書こうと思います

          日本人に対して30日間のビザ免除を11月30日から試行すると中国が発表しました

          中国には、もともと15日間ビザなしで滞在できましたが、コロナの水際対策のため2020年3月28日にビザ免除処置を中断しました。それ以来、4年と8か月ぶりに、11月30日からビザなしでの入国滞在が解禁されることになりました。しかも以前は15日までだったところが、30日に拡大されました。 中国の外交部によると、ビザ免除措置は2025年12月31日までの試行ということですが、特に国際的な問題が勃発しなければ、継続されるのではないでしょうか。 日本では報道されていないようですが、

          日本人に対して30日間のビザ免除を11月30日から試行すると中国が発表しました

          薩摩出身の世界初の日本語教師ゴンザが、桜島が日本一の山じゃっどと教えていたらw

          江戸時代の1736年、薩摩出身の漂流民ゴンザが世界で初めて日本語学校の教師になりました。 もちろんゴンザの前にも日本語を教えていた人はいました。同じ漂流民の伝兵衛(デンベエ)もロシアで日本語を教え、もっと前には遣隋使や遣唐使が海外で日本語を教えていたかもしれません。 でも、史実的には世界初の日本語学校がペテルブルク科学アカデミー日本語学校ということらしく、そこでゴンザが日本語教師に任命されたので、世界初の日本語学校教師はゴンザと言って差し支えなさそうです。 ゴンザが日本

          薩摩出身の世界初の日本語教師ゴンザが、桜島が日本一の山じゃっどと教えていたらw

          やさしい日本語

          やさしい日本語というものがあります。私は日本語教育の勉強をするまで、やさしい日本語の存在を知りませんでした。 1995年の阪神・淡路大震災の際、地震発生時の緊急速報や避難指示を理解できずに多くの外国人が被災したことをきっかけに、外国人にも迅速に正しい情報を伝えるための手段として、やさしい日本語の取り組みが始まりました。 やさしい日本語とは、例えば、「地震です。高台に避難してください。」と言うところを、「地震です。高いところに逃げてください。」と、なるべく平易な言い方をする

          やさしい日本語

          詩人の谷川俊太郎さん

          「夜のラジオ」という詩の最後の一行です。谷川俊太郎さんご本人による朗読の声が聞こえてくるようです。 文字通り、生きることを要約して物語ってはいけないということであれば、私も同感です。物語に括ってしまうことは生きることの今を強制的に過去のものにしてしまうからです。 だから私は谷川俊太郎さんがいかに特別な人であっても、その人の生きることを物語に要約する気持ちにはなれません。 詩というものは不思議なもので、何度も何度も読んでいると、だんだんと言葉の魔術にはまってしまうことがあ

          詩人の谷川俊太郎さん

          言語学とAI開発:言語学理論が支えるAI技術

          一昨日の日本語教員試験にチョムスキーの「言語獲得装置」が出題されていました。チョムスキーは、人間には生得的な「言語獲得装置LAD(Language Acquisition Device)」があって、子供は自然に(先天的に)言語を学んでいるということを主張しました。 このチョムスキーの主張は、スキナー(行動分析学の創始者)の行動主義理論を批判するものでした。スキナーの理論は、言語は周囲の環境からの「刺激→模倣→習慣形成」というように後天的に習得されるものだとするもので、昭和の

          言語学とAI開発:言語学理論が支えるAI技術

          日本語教員試験の振り返り

          日本語教員試験が終わったので、封印していたお酒を昨日は解禁しました。昨日は自分にとっては特別な一日でした。毎日が特別だといいのですが、毎日が特別だと特別感が薄れてしまうので、そういうわけにもいきません。ということで昨日の試験の振り返りをしておきたいと思います。 結論はもっと勉強しておけばよかったということにつきます。しっかり勉強してきた人にとっては簡単だと思えるものなのかもしれませんが、私にとってはとても難しい試験でした。基礎試験にも未知の領域の問題がいくつもあり、改めて勉

          日本語教員試験の振り返り