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人間学の学び(『致知』および「木鶏クラブ」等)

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雑誌『致知』の読後感、木鶏(読書会)クラブ、関連書籍についてまとめています。
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#鍵山秀三郎

人事と人間学ー『致知』からの学びがもたらす効果

 人間学を学ぶ雑誌『致知』。本当に素晴らしい雑誌です。また、読書会である「木鶏クラブ」にも参加し、学びを深めることができます。私も地元の木鶏クラブに参加し、多くの学びを得ています。  人間学は学校で教えてくれません。したがって、社会人になってから学ぶ方も多いです。人間学の学びがもたらす効果について、人事の立場から再度考察してみました。 自己啓発と内省の促進 職場でのリーダーシップ  自己啓発を通じて得られる自己理解は、リーダーとしての資質を高めることになるでしょう。リーダ

【書籍】『致知』2024年7月号(特集「師資相承」)読後感

 致知2024年7月号(特集「師資相承」)における自身の読後感を紹介します。なお、すべてを網羅するものでなく、今後の読み返し状況によって、追記・変更する可能性があります。 「師資相承」とは?  今月号のテーマである、師資相承(ししそうしょう)とは、師匠が弟子に教えや技術、学問などを伝え、弟子がそれを受け継いでいくことを意味します。これは単なる知識や技能の伝達にとどまらず、師匠の人格や精神、価値観なども含めた総合的な「教え」の継承を指します。  特に、日本の伝統芸能や武道

【書籍】鎌田善政と鍵山秀三郎ー凡事徹底を通じた経営理念の共鳴

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』(致知出版社、2022年)のp178「5月25日:「凡事徹底」の祈り(鎌田善政 鎌田建設社長)」を取り上げたいと思います。  2002年9月、鹿児島県霧島市にある鎌田建設社の敷地内に「凡事徹底」と刻まれた石碑が設置されました。この石碑は、同社社長である鎌田善政氏が、経営者としての指針とするため、尊敬するイエローハット創業者・鍵山秀三郎氏に依頼して制作されたものです。鍵山氏はこの依頼を快諾し、書かれた文字は故人となった兄

【書籍】挑戦と成長の文化: 鍵山秀三郎の哲学を組織に生かす

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』(致知出版社、2020年)のp106「3月17日:最大の危機は、低過ぎる目標を達成すること(鍵山秀三郎)」を取り上げたいと思います。  鍵山秀三郎氏は、人生や仕事での問題に対する考え方について、その対処の仕方が重要だと説いています。問題が生じたこと自体は問題ではなく、問題にどう対応するかが大切であり、問題が人生を破滅させるわけではないと述べています。失敗を恐れずに学び、次の成功へのエネルギーに変えることの大切さを強調して

【書籍】日々の行動が創る未来ー鍵山秀三郎の人生観と経営戦略

『一生学べる仕事力大全』(致知出版社、2023年)のp368「特別講話 後から来る者たちへのメッセージー鍵山秀三郎」を取り上げたいと思います。  鍵山秀三郎氏は、幸せや経営に関して深い洞察を持っており、多くの示唆を与えています。彼は幸せとは目の前の都合とは関係ないものであり、努力そのものが幸せをもたらすと説明します。彼は経営者が短期的な利益だけを追求するのではなく、長期的な視点で仕事の価値を見極め、必要があれば方向転換する勇気を持つべきだと強調します。彼自身、厳しい状況の中