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人間学の学び(『致知』および「木鶏クラブ」等)

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雑誌『致知』の読後感、木鶏(読書会)クラブ、関連書籍についてまとめています。
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#藤尾秀昭

人事と人間学ー『致知』からの学びがもたらす効果

 人間学を学ぶ雑誌『致知』。本当に素晴らしい雑誌です。また、読書会である「木鶏クラブ」にも参加し、学びを深めることができます。私も地元の木鶏クラブに参加し、多くの学びを得ています。  人間学は学校で教えてくれません。したがって、社会人になってから学ぶ方も多いです。人間学の学びがもたらす効果について、人事の立場から再度考察してみました。 自己啓発と内省の促進 職場でのリーダーシップ  自己啓発を通じて得られる自己理解は、リーダーとしての資質を高めることになるでしょう。リーダ

【書籍】『致知』2024年9月号(特集「貫くものを」)読後感

致知2024年9月号(特集「貫くものを」)における自身の読後感を紹介します。なお、すべてを網羅するものでなく、今後の読み返し状況によって、追記・変更する可能性があります。 心の持ち方一つで今ここを彼岸に 青山俊董さん(愛知専門尼僧堂堂頭)p7  青山氏による巻頭の言葉は、心の持ち方がいかに重要かを説いています。氏は「心の持ち方一つで天地総力をあげてのお働きをいただいている」と述べ、私たちが日常的に受けている無形の恩恵を示しています。  特に彼岸の時期に注目し、これが春秋に

【書籍】新1万円札の肖像・渋沢栄一ー『致知』2022年3月号総リードを再読

 2024年7月3日、40年ぶりに1万円札の肖像が変わりました。明治から昭和にかけ、近代日本を支えた人物の一人である渋沢栄一です。  渋沢栄一は、致知2022年3月号(特集「渋沢栄一に学ぶ人間学」)においてまるごと取り上げられています。この機会に、全体を再度見直そうと思っていますが、まずは致知・藤尾秀昭氏による総リードを読み返して、自身の立場で改めて考えてみました。 幼少期と青年期:商才と学問の融合  渋沢栄一は1840年、武蔵国血洗島村(現在の埼玉県深谷市)の豊かな農

【書籍】『致知』2024年8月号(特集「さらに前進」)読後感

致知2024年8月号(特集「さらに前進」)における自身の読後感を紹介します。なお、すべてを網羅するものでなく、今後の読み返し状況によって、追記・変更する可能性があります。 君子、勇有りて義無ければ乱を為す。小人、勇有りて義無ければ盗を為す。JFEホールディングス名誉顧問 數土文夫さん p4  台湾の元総統・李登輝氏と実業家・許文龍氏が、日本統治時代の台湾を肯定的に評価していることを紹介しています。李登輝氏は、自ら出版した著書で日本の精神文化を称賛し、日本統治時代に触れてい

【書籍】『致知』2024年6月号(特集「希望は失望に終わらず」)読後感

 致知2024年6月号(特集「希望は失望に終わらず」)における自身の読後感を紹介します。なお、すべてを網羅するものでなく、今後の読み返し状況によって、追記・変更する可能性があります。 「希望は失望に終わらず」とは?  今月号のテーマである、「希望は失望に終わらず」という言葉は、様々な解釈が可能です。いくつか例を挙げたいと思います。 1. 希望は、どんな困難にも打ち勝ち、必ず実現する  キリスト教徒の聖パウロの手紙に由来すると言われています。パウロは、どんな苦難の中でも神

【書籍】『致知』2024年5月号(特集「倦まず弛まず」)読後感

致知2024年5月号(特集「倦まず弛まず(うまずたゆまず)」)における自身の読後感を紹介します。なお、すべてを網羅するものでなく、今後の読み返し状況によって、追記・変更する可能性があります。 「倦まず弛まず」とは? 「倦まず弛まず」とは、「疲れることなく、怠けることなく、常に一生懸命に努力し続ける」という意味です。この言葉は、目標達成や成功を目指す際に、粘り強く努力を続けることの大切さを表現しています。また、挑戦する中で生じる困難や障害に対しても、めげずに前進し続ける姿勢