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人間学の学び(『致知』および「木鶏クラブ」等)

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雑誌『致知』の読後感、木鶏(読書会)クラブ、関連書籍についてまとめています。
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#三浦綾子

人事と人間学ー『致知』からの学びがもたらす効果

 人間学を学ぶ雑誌『致知』。本当に素晴らしい雑誌です。また、読書会である「木鶏クラブ」にも参加し、学びを深めることができます。私も地元の木鶏クラブに参加し、多くの学びを得ています。  人間学は学校で教えてくれません。したがって、社会人になってから学ぶ方も多いです。人間学の学びがもたらす効果について、人事の立場から再度考察してみました。 自己啓発と内省の促進 職場でのリーダーシップ  自己啓発を通じて得られる自己理解は、リーダーとしての資質を高めることになるでしょう。リーダ

【書籍】『致知』2024年6月号(特集「希望は失望に終わらず」)読後感

 致知2024年6月号(特集「希望は失望に終わらず」)における自身の読後感を紹介します。なお、すべてを網羅するものでなく、今後の読み返し状況によって、追記・変更する可能性があります。 「希望は失望に終わらず」とは?  今月号のテーマである、「希望は失望に終わらず」という言葉は、様々な解釈が可能です。いくつか例を挙げたいと思います。 1. 希望は、どんな困難にも打ち勝ち、必ず実現する  キリスト教徒の聖パウロの手紙に由来すると言われています。パウロは、どんな苦難の中でも神

【書籍】柏木哲夫氏の人生観ー使命に生き、懸命に働き、宿命を受け入れる

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』(致知出版社、2022年)のp131「4月10日:使命、懸命、宿命(柏木哲夫 金城学院大学学長)」を取り上げたいと思います。  柏木氏は、自身の人生を導く三つの言葉「使命」「懸命」「宿命」について語っています。  使命に関しては、作家三浦綾子氏の言葉から影響を受け、自分の命を使うこと、つまり自分に課せられた使命を全うすることの重要性を説きます。三浦氏は小説を書くことを自分の使命と捉え、病に苦しみながらもそれを続けるこ