見出し画像

従来型の製造業とソフトウェアエンジニアリングのサービス提供に関する価値観違いで、適正対価を得られずに苦労している方へ。

世界の給与水準は、過去30年で大幅に成長している一方、日本は額面据え置きで成長が見られないという実情があります。ハイテク産業は、需要も多いですが、その実態として、ブラックで過酷な労働と低賃金で働く優秀な人材が多いのも事実です。同じ業界にて、従業員の幸せって本当に考えているのだろうかなと思う局面によく出くわします。

欧米ではサービスに対価が伴うことが一般的ですが、日本ではサービスが無料を意味することが多いです。人の労働にはコストがかかることは皆理解していますが、プリセールスやマーケティングの一環として、日本の企業は無料でサービスを提供することがさまざまな場面で過度に慣習化されています。また、発注もせず相談と言いながら、何度も情報だけ搾取しようとする顧客や業者も多いのもまた事実です。こう言う人たちと対峙して自分も守りながら賢く生きる知恵も必要になるわけです。

例えば、ハイテク分野では、従来の製造業と異なり、SaaS以外ではバルクで売ることが難しく、特にソフトウェア開発などでは顧客の要件に合わせた対応が必要です。そのため、要件確認とテーラーメイドの見積もりが不可欠です。曖昧な要求に基づく追加要件をすべて予見することは不可能ですが、それを当初の見積もりに合わせることが求められることもあります。

これには一言思うところがり、精緻な見積もりを提供するためには、要件定義を切り出し、有償で行うべきです。それを無料で求めるのは間違いです。

「他社がこの金額だから、それを下回ってくれ」という要求は、自社の価値を毀損するものであり、簡単に受け入れるべきではありません。価値を提供するからこそ、適切な対価を受け取るべきです。

お値引きを無根拠に求められることもありますが、そのような場合は、「提供するサービスが減りますが、それでもよろしいですか?」と問い返すことができます。価値を理解できない顧客は、最終的に安い方に流れますが、そういった顧客にはコストをかける必要はありません。SaaSモデルやパッケージ提供で納得してもらいましょう。

私たちは、仲間や家族が豊かになるように、適切な対価を受け取るべきです。日本のこのような商習慣にはうんざりしています。価値を理解してくれる顧客を大切にし、安く買い叩こうとする人にはバナナの叩き売りを紹介しましょう。

とまぁ、こうは言うけど、簡単じゃないんだよなと思われるかもしれませんが、それをなんとかしないと何も変わらないわけで。

我々は、何のために働くのか?生きていくのは当然だけれど、「より豊かになるため」ではなかろうか?と思うのです。

このようなは仕事の仕方では、十分な利益も獲得できず、給与に返したり、結果としてより豊かな暮らしになるための原資を集めることができないと、そう思います。(今回はSaaSやサブスクモデルの話は除外しています)

いくつか事業をやっていますが、夢が持てる職場や仕事を作ることが、働く仲間やこれから未来の社会を担っていく子どもたちに残せる良いことなのではないかと思いながら、日々過ごしているのです。

その結果、顧客や仲間、パートナーに限らず、やはり価値観を同じに思える人たちと仕事をするのが最も重要であると、常々思うようになりました。

自らの知識や技術も磨きつつも、良い人々に出会えるよう努めることもまた商売を考えることも重要なのかなと思うとことです。

つらつら・・・・


よろしければサポートお願いします!