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少年野球コーチが見たボクシング

先日初めてプロボクシングを観戦した。
場所は、格闘技の聖地である後楽園ホールだ。

拳が交わる音、呼吸の音、場内アナウンス、そしてリングゴング。リングサイドの席に招待いただいた知人には本当に感謝だ。

野球以外のスポーツを観戦することは実に学びが多い。

僕はその試合において、セコンドが選手にかけている言葉がとても印象に残っている。セコンドは選手の味方なのだから、励ましてたり称えたりする言葉をかけることは当たり前なのかもしれない。

しかし、青少年のスポーツにおいて意外とそれができていないことが多いのではないだろうか。

指導者は、選手の味方であるべきなのだが、選手のプレーにもどかしさを感じ、「何やってるんだ!」「もっと○○しろ!」といったような応援や励ましとは遠い言葉を耳にすることがある。

練習通りにできないことが多いのが試合の難しさだ。しかし、時に自分の力以上の力が発揮できることも試合の魅力である。

試合中の選手は緊張と集中が入り混じった極限の状態だ。その状態の選手に対して、気持ちを下げる言葉をかけることは、やはりおかしい。

むしろ周りの人は、自分が発する言葉の力で選手を勇気づけることに専念すべきだ。それがワンチームで戦ううえでの鉄則だと思う。

チームメイトの活躍に本気でガッツポーズできる。そんなチームが勝敗だけでは測れない、本当に強いチームなのだろう。

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