ある日曜日の昼下がり、おやつを食べてる娘とコーヒーを入れてる父親との会話

トーヤ(以下、ト)「こないだ、18歳の女の子が彼氏に殺された事件があったじゃない?
あれって、親としてどこまで強制・制止するか難しいよねぇ…
どんだけクソみたいな男と付き合っていても、娘が選んだ人な訳で二人の関係としては、親は第三者じゃない?
それと、人を見る目って騙されてこそ身につくこともあるじゃん?
人を見る目だけじゃなくって、色んな事で失敗という経験を乗り越えないといけない場面って沢山あると思うのよ…
娘の悪い結果が分かっていても、それをグッと我慢するのも大事と思うんよねぇ」

娘「いやいや、痛い目に合わないと成長しないってのは分かるけど、娘が殺されそうなら言えや!助けろや!縛り付けろや!
死んでしまったら経験を活かせられんだろがいっ!」

ト「そりゃそうだけども、結果はどうなるか分からんやん?
若しかしたら、娘の見る目の方が正しい事もあるやん?」

娘「いやいや、50年も生きてきてるんだから自信持てや!
娘が正しい事もあるだろうけど、お前の方が正答率は高いやろ!
娘の為に”これがいい!”って思ったら押し付けんかいっ!」

ト「確かにそうね!
んじゃね、あなたは今年大学受験なのでゲームは控えて勉強した方が良いと思うの!」

娘「ぐぬぬ…」

そう話を進めつつトーヤは入れたてのコーヒーをペットボトルに入れてた。


ト「わ!!!!
熱過ぎてペットボトルがグニャグニャなったぁぁぁ!!!」

娘「うん、知っとった。
私も同じことやった事ある。
でも、痛い目見ないと分からんやろって思ってずっと見てた。」

ト「ぐぬぬぬ…」


ドイツの宰相ビスマルクは言いました。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
また、技術の世界でも
「車輪の再発明 は無駄である」
と言われる事が多いです。
トーヤ家は愚者の認識はありますが、一方で陽明学の
「知行合一」
こそ真理と思ってる節があります(笑)


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