青は藍より出でて藍より青し…だからと言って青が秀でてる訳じゃない

突然ですが、「スタートアップウィークエンド」ってイベントをご存じだろうか?

簡潔にいえば「起業体験イベント」である。
そのイベントにトーヤは通算5~6回携わってきた。
参加したり裏方に回ったり見学したり、と。

トーヤのスタートアップウィークエンド体験談はまた別の話とするが、参加すればするだけ
『起業してもいいし雇用されても良い』
と、視野は広がってるように感じている。

さて、今回も参加する予定だったのだが、緊急事態宣言の影響で延期となった。
延期は仕方がないのだが、その延期により日程調整ができず、参加できなくなってしまったのだ。
さてさて、どうしたものか…と部屋を見回すとちょうど良いところに春休みになったばかりの娘を発見した。

って事で、どうせ春休みと言ってもYoutubeばかり見るに決まってる訳で半強制的に参加させたわけだ。

その参加で何が起こったかは参加者ではないので知る由もない。
ただ、参加後に色々と話を聞いたので、それを書こうと思う。

スタートアップウィークエンドは文字通り週末に行われるのだが、3日間に渡ってチームで行われるイベントだ。
ぶっちゃけ3日間で起業が出来るんなら苦労しない訳だけど(いや、出来る事もあるんだけどね)、そうは言ってもイベントに3日間も費やすというのは参加するのに覚悟がいるものだと思う。
その短くも長かった3日間を完走後の娘の言葉が

「これ、次はいつあるん?」

終わった直後になぜそれを聞くのかと尋ねると

「全然うまくできなかった。悔しい。リベンジをしたい。」
と。

わかりますよ、その気持ち。
お父さんも初参加の時、ほぼ同じ気持ちになりました。
しかも、お父さんは入賞してないしね…
(娘は初参加で入賞を果たしました)
でもね…お父さんは3日間でへとへとになり悔しい思いよりも疲れが勝ってしまい
「もう二度と参加しない」
と思ったもんですけどね。
(そう言いつつ何度も参加するのは我ながら謎ですが)

そうは言っても不定期イベントだから、いつあるかお父さんは知らないし…
すると、娘がこれを見せてきて

これに行く

と一言。
最近、誰に似たのか知らないけども、あなたの言葉が希望形じゃなくなってきてる…ほとんどが断定形なのだ。
こう言われたらお父さんとしては
「はい、どうぞ♪」
以外の返事は見当たらない訳でして…
そう返事をしたのは良いけど、場所やら日時やらをまだ把握してない。
詳細ページを見るとイベントは4月30日から開始との事。
これって平日で、高校がある日だけどどうしますか?

娘の表情が曇る。

やはり学校を休むことに抵抗があるのか、はたまた授業や勉強の遅れが気になるのか…

「長い人生における有用さを考えると、高校の1日よりもスタートアップウィークエンドの方が高いのは明らか。
なので、休む事に迷いはない。
だからと言って学業を疎かにするつもりはない。
その日を休むと決めれば、あとから取り戻す事も出来るし、事前に先取りする事も出来るはず。」

なるほど、事柄の優先順位とリスクヘッジまで考えてる、と。
ならば、何に対して不安を覚えたのか…

「うーん…なんだろ」

3分くらい考えた後
「お父さんが近くに居ない事、かな?」
と。
そして、間髪入れずに自分自身と対話を始めた。
「お父さんが近くに居ない事、は果たしてデメリットなのか?
『トーヤさんの娘』として参加した事のメリットもあったが、それで果たして良かったのか?
寧ろ、白浜へ行くと決めたならば
『お父さんが居ない事』をメリットと考えられないか?」
と、娘のひとり会議がひとしきり終わった後

「お父さんの知らない人だらけのところでやり切る、ってのは面白い事だよね♪」
と、勝手に納得して再び参加の決意をしたのだった。

これもスタートアップウィークエンドの影響かも知れないが、上記思考は「やること」を前提にしている事がとっても素晴らしいと思った。
(直前にかじった吉田松陰の影響もあるとは思う。)
そして、それをやる際の問題点を以下思考でクリアさせてる点も良い傾向だと思った。

1.違和感(感情的に問題)はないか?
2.その感情は論理的にどのように分解できるか?
3.分解できた課題は、物理的に解決できるか?
4.物理的に解決できないものはどのように思考転換すればよいか?

物理的な点のみにフォーカスするのではなく、如何に感情部分をコントロールするかってのは今後生きていくうえでの強みになるんだろうなぁ、と感じた。
ただ、この考え方は個人的な幸福を追求するに非常に有用なんだけど、チームプレイの時にはこれだけじゃ通用しないんだよねぇ…
という辛さも今回のイベントで味わったようで、非常に良い経験が出来たなぁと思った。

しかしまぁ、いつの間にかこんな事を考えられるようになったんだなぁとちょっとビックリ(笑)
お父さんが君くらいの頃は…ゲームセンターに入り浸ってただけだわ( ノД`)シクシク

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