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スキルを磨けば売上も上がる

スモールビジネスで独立する際に大切なこととして、専門分野のスキルを絶えず向上させるということがあります。スキルを磨けば売上は必ず上がります。

もちろんスキルを磨くことだけでは十分ではなく、マーケティング力やセールスする力ももちろん大切です。しかし、クライアントの期待値以上のスキルを提供しなければプロフェッショナルではありません。


広告が素晴らしいけれども品質が悪い商品、セールスが熱心だけどもマニュアルの棒読みで知識の無いセールスマン、過去の栄光を語り暖簾を守るだけの老舗企業。

時代に合わせて内容を変えたり、品質アップしたり、研修を行なっている企業は顧客満足度も高めつつライバルとの差が出ることになります。

派手な広告宣伝し次から次へと新しい顧客に商品やサービスが売ることができないスモールビジネスオーナーにとっては、目の前の顧客にどれだけ満足をしていただくことが高い販促の効果が得ることができます。

満足を得た顧客は自分の周囲にその内容をシェアするからです。クチコミの効果を得ることができます。専門分野のスキルを磨き顧客の期待値を超えることが実は近道なのです。

マルチになんでもできるというは、何もできないというのは周知の事実ですが。専門分野はいわゆる業種、○○業が専門とは言えません。その業種の中で何が強みなのかが専門分野ということになります。同業者がそのことならあなたに聞きに行けという分野です。

ですから専門分野は限りなく特化するとより強みが発揮できるのです。○○といえばという想起されます。総合とかマルチとか広く守備範囲をするとスモールビジネスは危険です。

以前ご紹介しましたが同業から仕事が回ってくる様になるとビジネスが安定します。

よく専門分野を磨くよりも営業や販促をした方がいいということも言われます。確かに一理あります。知られない限り売上は上がらないからです。

しかし実力が伴わないうちに営業をかけてしまった場合は、実力以上の顧客が来た場合に十分な顧客対応ができず、顧客の不満が広がったり、クレームに追われたりすることになります。

結果的に時間と労力をかけてしまうことになります。

例えば店舗の出店の際も十分な研修を終えたのちプレオープンをしてから販売促進をかけるということを行います。飲食店でオープン日に大々的に販促活動をしてしまい、店の運営が伴わず品質の悪い商品を提供してクレームになっているという話はよく耳にします。

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専門分野のスキルを磨き業界の標準や既存客に十分な満足をもらえる状態になってから販売促進に舵を切ることが賢明です。実力が顧客の期待値以上ですとその仕事ぶりはクチコミでも広がりますし自分自身の自信にもつながります。更に、飛躍するために高いスキルを磨くことにもなります。

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成果は出るまで時間がかかります。時間と成果は比例せずS字カーブになります。英会話の学習やゴルフでもこの経験則が当てはまります。努力して練習していたらあるタイミングからわかる様になったできる様になったという瞬間があります。

このポイントを超えるまで専門分野のスキルを磨くことがポイントです。

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スキルの磨き方

知識を習得することと、実践で経験を積むことのふたつがあります。

座学やスクールや資格を取るための勉強は体系的に知識を学ぶのに最適です。幅広い知識が多いため深く学ぶ場合は、専門的な著書を10冊程度購入し流し読みします。その中で自分の専門分野で必要な分野に詳しい著者が書いた本を他もあれば徹底して読みます。

もしセミナーや教材があれば購入して勉強します。もちろん海外の方や既に亡くなっている方の本も徹底して読めば得るところが大きいです。



私は松下幸之助氏の本を30代のころに読み漁りました。時代は違えど仕事に対する志や想いを学ぶのには最適です。また、私はマーケティングという仕事柄、コトラーやドラッカーから理論は学びつつも経営に対する精神やマインドは松下幸之助氏の著書から学びました。

クライアントの企業の売上が上がらない、知っている限りの手法を駆使しているのにどうにも上手くいかなく他に方法が無いか考えていたときに松下幸之助氏の本の一節を思い出しました。

素直な心にならば、心の眼がひらけて、自然の理が感得できるようになり、その結果、賢愚の別を問わず、無理のないものの見方ができて、正邪の区別も自然にはっきりするようになると思うのであります。
では、どうしたら素直な心になれるのでしょうか。(中略)碁をやろうという人が、初段になるまでには一万回やらなければならんあいと言われておおります。一万回稽古すればだいたい初段になれるそうであります。
(松下幸之助の哲学 PHP文庫)

複雑なことをする前に、素直に当たり前のことをもう一度やってみよう。基本に戻って繰り返し繰り返し徹底しみました。効果はすぐには出ませんが3ヶ月後には大きな成果となったのでした。

実績や経験を積む方法ですが、これは専門分野を繰り返し実践を行うことになります。役職者の場合には現場に携わらないということがありますが、可能な限りプレイングマネージャーとして現場にでる必要があります。現場とはその専門分野を最も経験できる場所が相応しいでしょう。コールセンターの専門家だとしたらコールセンターの現場でどれだけお客様の応対をしたか、部下をマネジメントしたのかがポイントとなります。

現場にでる機会がない場合や違う仕事を現在やっている場合はアルバイトをすることも価値があります。流通アナリストの渡辺広明氏は現場を知るためにコンビニの深夜バイトをすることもあるそうです。現場での体験や体感がテレビでの秀逸なコメント力に活かされているのでしょう。

スキルの向上には終わりがありません。時に同じことをなんどもやっていると思えることがあります。同じところでぐるぐる回っているとしても、諦めずに今日より明日少し浮上することをイメージして負荷をかけて知識と経験値を上げていきます。

そうすると、同じところを回っている様でいて螺旋階段の様に上がっていくことができるのです。上から見れば円を描いているだけかも知れませんが横から見れば確実に上がっているのです。


紹介した本です。


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