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耳障りの良い詭弁 いい意味で・・・?

詭弁きべんとは、主に説得を目的として、命題の証明の際に実際には誤っている論理の展開が用いられている推論のことです。もっと簡単に言えば、”誤っていることを正しいと思わせるように仕向けた議論”のことです。

森見登美彦さんの『夜は短し歩けよ乙女』とい小説には、詭弁論部という奇妙な部活動が描かれています。小説の中では京大にあるように書かれていますが真偽は不明です。

詭弁とは少し違うのですが、つい言ってしまった発言を無理やり正当化する便利な言葉があります。それは『いい意味で』です。これを”失敗した発言や言い過ぎた発言”の最後に、取ってつけたように使います。例えば「あなたの失敗はいい経験になるでしょう。いい意味で」みたいな感じです。

しかし、「・・・いい意味で・・・」と言う場合は、必ずしもいい意味ではありません。むしろ、本当は”悪い意味”の場合が多いのです。”いい意味で”は、出来れば避けたい表現です。

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