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ナノバブルは弾けない!? 常識を疑え!

ボーッとネット記事を眺めていたら、面白い記事を見つけました。マイクロバブルやナノバブルは、サイズがμmやnmサイズの微小な泡で、美容分野や工業分野などで最近注目されています。”バブル”という名称なので、てっきり空気が入った泡だと思っていましたが、ナノバブルは”バブルではない”ことがわかったそうです。

サイズの大きな泡は、水中では浮力のために水面に浮かんできて、最終的には弾けます。しかし、ナノバブルは安定していて、水中をブラウン運動のように移動することが知られています。ナノバブルが空気の泡なら、こんな不思議な挙動は示しません。

そんな不思議な現象に興味を持ったのが、九州工業大学の植松祐輝准教授で、ナノバブルが重力により水中で沈む様子を顕微鏡で観察し、その正体が非ガス粒子であることを突き止めたというのです。ナノバブルは非ガス粒子で、”気泡ではない”という事です。

これまでには、2018年と2019年に海外の研究グループが、ナノバブルの質量を計測し、気泡ではなく固体か液体の微粒子である可能性があると指摘していました。また2000年代に入ると、”気泡の性質に反して”長時間安定するナノバブルが実験で観測されたとする発表が相次ぎました。

今回の研究成果は、それを実験的に確かめたことです。バブル経済は弾けましたが、ナノバブルは”気泡ではないので”弾けません。

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