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○○変換、大集合!

現在、時系列データの最適な処理方法を、「アーでもない。コーでもない」と試行錯誤しながら考え中です。時系列データは、簡単に言えば時間的に変化するデータで、具体的には気温変化などのデータになります。

このような時系列データの中には、周期的に変化する成分が含まれています。前述の気温データを例にとれば、気温は1年間の長い周期で変化します。また、1日の中でも昼夜で気温は変わります。このような周期的な成分を時系列データから抽出する方法は、周波数解析と呼ばれています。

周波数解析で、最もポピュラーなのはフーリエ変換です。フーリエ変換は、時系列データを様々な周期のサイン波とコサイン波に分解する手法です。フーリエ変換を行なうと、時系列データ中に含まれる特徴的な周波数成分を抽出することができます。コンピュータを使って実際にフーリエ変換する方法には、離散フーリエ変換(DFT; Discrete Fourier Transform)や高速フーリエ変換(FFT; Fast Fourier Transform)などがあります。

フーリエ変換には特別な亜種があり、サイン波だけに分解するのをフーリエサイン変換、コサイン波だけに分解する方法をフーリエコサイン変換と呼びます。ただし、これらの変換は、元の時系列データが奇関数または遇関数の時だけに利用できます。

時系列データ(や空間データ)を、特殊な波動成分に分解する手法は数多くあり、一般的には”○○変換”という名称になっています。この○○部分には、多くの場合、人名が入ります。フーリエ変換は、ジョセフ・フーリエさんの名前を冠した変換になっています。

人名が付いた時系列データに関する変換には、ラプラス変換ヒルベルト変換ハートレイ変換などがあります。また、時系列データとは関係ない変換ですが、ハンケル変換ベッセル変換ラドン変換なども人名を冠した変換です。

人名ではない時系列データの変換には、Z変換ウェーブレット変換チャープレット変換などがあります。ここでは詳しく説明しませんが、どの変換も時系列データを処理するために重要な変換です。

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