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考えるな。感じろ!

今から50年ほど前、世界中にカンフーブームを巻き起こした映画『燃えよドラゴン』が放映されました。主役はもちろん、ブルース・リーです。この時私は中学生でしたが、多くの少年たちがブルース・リーに憧れました。この映画の中で最も印象的だったのは、やはり”ヌンチャクを使った格闘シーン”です。同級生には”極真会空手の通信教育”に入会している子がいましたが、その彼もブルース・リーに憧れて、ヌンチャクの練習をしていました。

恥ずかしながら実は私も、家にあった廃材を利用してヌンチャクを自作したことがありました。見様見真似で作ったので、サイズがよく分からず、不格好なものができました。これでヌンチャクの練習を少しだけしましたが、固い木が腕や体に当たって痛かったので、すぐに挫折してしまいました。

そんな大人気のブルース・リーの有名な台詞が、「考えるな。感じろ!」です。これは、ブルース・リーが弟子に武道の極意を教える場面で発した言葉です。英語では、「Don’t think. Feel!」です。映画の公開とともに、この台詞 Don’t Think, Feel! は、一気に有名になりました。

物事を考え過ぎると、自由な発想が生まれてこないことがあります。武術や競技では、考えることより感じることが重要な場合も多いのでしょう。ブルース・リーは、全身の感覚を研ぎ澄ます大切さを弟子に説いたのです。

ただし、研究分野ではこの言葉は当て嵌まりません。研究者なら、「Feel and think! (感じろ、そして考えろ) 」の方がシックリくるでしょう。研究の最初の一歩は”観察”です。まずはじっくり観察して、物/現象の本質を見極め、それから原因をジックリ考えなければなりません。

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