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本の売れ行きが・・・

現金を降ろす用事があって、学内にある現金自動引出機(CD)に行きました。現金を降ろしたついでに、生協が運営している書籍コーナーに寄ってみました。理系の書籍コーナーを何となく眺めていたら、自著の表紙が目に入りました。

拙著『はじめの一歩 物理探査学入門』が10冊ほど平積みされているのを、始めて見ました。一応、授業の教科書に指定されているので、最大30冊くらいは売れるはずですが、どうやらあまり売れていないようです。そのため、平積みされた本が結構目立っていました。

本屋さんで自著を見ることは嬉しいのですが、平積みされて売れ残っているのを見ると悲しい気持ちになります。意外と豆腐メンタルなんです。この本はAmazonでも売られていて、数週に1冊という超スローペースで購入されています。

私たちは、自分の行動の自由を脅かされたり、自由を奪われたと感じたとき、その自由を回復するような意思決定をします。これは意思決定・信念に関する認知バイアスで、『心理的リアクタンス』と呼ばれています。例えば、「この本は役に立つ。すぐ購入すべき!」と断定的に命令口調で言われると多くの人は購入をためらいます。

このような心理リアクタンスをうまく活用すると、物の売れ行きが代わるそうです。お得感や特別感をそれとなく匂わせるのが、商売のコツなのだそうです。”季節限定”や”お1人様〇個まで”というのは、そんな心理を利用しています。私の本も、売れそうなポップをつけてPRして欲しいです。

でも『夏期限定。お1人様1冊まで』と書いても、売れないだろうなぁ。


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