Hideki Ikemoto

株式会社メンバーズのWebエンジニア。フル在宅勤務で愛媛県在住。Scrum Allia…

Hideki Ikemoto

株式会社メンバーズのWebエンジニア。フル在宅勤務で愛媛県在住。Scrum Alliance 認定スクラムデベロッパー(CSD®)。メンバーズBLOG https://note.com/members_blog/ に参加しています。

最近の記事

「論理削除」をどう扱うか

はじめにシステム開発ではよく「論理削除」が採用されることがあります。この記事では論理削除の必要性と、代替案について考察します。 論理削除とはあるデータ、例えば、記事やユーザーデータを「削除」する場合に実際にレコードを削除せずに、例えば「削除済」というフラグを立てることで削除したように見せる、それが論理削除です。これに対して、物理的に削除する場合を「物理削除」と呼びます。 雑学ですが、本来は「削除」で良かったのに「論理削除」という概念が出た結果「物理削除」という言葉が生まれ

    • Hugoで1からテーマを作ってGitHub Pagesにデプロイする

      この記事は「株式会社メンバーズ Jamstack研究会主催 Advent Calendar 2023」の3日目の記事です。 はじめに世の中にはさまざまな静的サイトジェネレータがありますが、その中で異彩を放っているのがHugoです。HugoはGoで書かれており、1000件以上の記事があっても数秒でビルドできるスピードと、テンプレートベースでありながら、柔軟性の高さが魅力です。 そのHugoは日本でもよく使われていますが、日本語でまとまった情報はまだまだ少なく、公式サイトの英

      • スクラムにおける既存職種のあり方について考えてみた(後編)

        はじめに前編、中編では既存職種のスクラムにおける役割を考えてみました。後編ではスクラムマスターはどのような人が適しているかという考察をします。 スクラムマスターに求められるものまず最初に開発者としての立場から、スクラムマスターに一番お願いしたいことについて書きます。それは障害・妨害の除去(Impediment removal)です。スクラムチームが仕事をする上で障害となっていることを見極めて、それをスクラムチーム一丸となって取り組めるように働きかける、それがスクラムマスター

        • スクラムにおける既存職種のあり方について考えてみた(中編)

          はじめに前編では書籍「エクストリームプログラミング」(以下「XP本」)を元に、スクラムにおける開発者、プロダクトオーナー、そして経営幹部と人事について述べてきました。 中編では、XP本におけるプロジェクトマネージャーの記述を通して、プロジェクトマネージャーの今後について述べていきたいと思います。 プロジェクトマネージャーはXPとは無関係?XP本ではプロジェクトマネージャーは次のように説明されています。プロジェクトマネージャーにファシリテーターとしての役割を期待しています。

        「論理削除」をどう扱うか

          スクラムにおける既存職種のあり方について考えてみた(前編)

          はじめに前回、スクラムにおいて開発者が推進するものとは?という記事で、エクストリームプログラミング(XP)とスクラムとの関係について述べました。この記事では、そのエクストリームプログラミングを通して、既存職種とスクラムでの役割の関係を考察します。 スクラムの役割は3つスクラムには3つの役割があります(正確には「責任」です)。開発者、プロダクトオーナー、そしてスクラムマスターです。この3つ以外の役割はスクラムチームにはありません。スクラムガイド(2020年版)では次のように書

          スクラムにおける既存職種のあり方について考えてみた(前編)

          スクラムにおいて開発者が推進するものとは?

          はじめにスクラムチームには開発者、プロダクトオーナー、スクラムマスターの3つの役割があり、Scrum Allianceでは役割ごとの認定資格があります。 自分は2022年6月に認定スクラムデベロッパー(Certified Scrum Developer®, CSD®)を取得しました。その研修とその後自分が考えたことを含め、スクラムにおいて開発者が推進するものについての自分の考えをまとめてみます。 認定スクラムデベロッパー研修を受けたときのこと自分はアギレルゴコンサルティン

          スクラムにおいて開発者が推進するものとは?

          AWSのコスト見積もりのポイント

          はじめに自分は2020年3月にAWS Certified Solutions Architect – Associateの認定資格を取得しました(2023年3月に再取得したので2026年3月まで有効)。 普段はバックエンド開発メインの仕事が多いのですが、今回ざっくりとしたAWSのコスト見積もりが必要となったのでそのときにどういうことを考えたかを書いてみます。 なお、今回行ったコスト見積もりは新規構築ではなく、既存システムの大きな構成変更に伴う変更前後のコスト見積もりです。

          AWSのコスト見積もりのポイント

          終わりがあるプロジェクトでスクラムのイベントを取り入れてみた

          はじめに自分は先日まである案件を担当していました。その案件はシステム移行という「終わりがあるプロジェクト」でした。「終わりのあるプロジェクト」はアジャイル開発との相性が良くないのですが、自分のたっての希望で、スクラムのイベントを取り入れてみることにしました。 プロジェクトの概要プロジェクトの概要は次の通りです。アプリの改修を含んでいますが、移行がメインのプロジェクトでした。 先行で調査フェーズを行ったあと、2022年12月から開始 チーム人数は5名(のち4名) + お客

          終わりがあるプロジェクトでスクラムのイベントを取り入れてみた

          アイデアで打開!コードだけでないプログラミングの世界

          はじめに現在、自分は様々なチームから技術的な相談を受けています。その多くは技術的な手段で解決しますが、ときには技術でなくアイデアで解決するケースもあります。先日、アイデアで問題を解決した話を書きます。 ちなみにタイトルはChatGPTくんに考えてもらいました。タイトル考えるの苦手なので助かります。 相談内容今回は次のような内容の相談を受けました(口調は変えてます)。もちろん依頼者も事前に調べたのですが、解決案が見つからなかったようです。 完成イメージを共有するまず、完成

          アイデアで打開!コードだけでないプログラミングの世界