「がんばります」は無能同士の合言葉

いかにして努力したか、とか、頑張った、とか、そんなことを言おうが負けるときは負ける。そんな負け犬が「忠魂精神」を示して、いかにがんばったか、お上のためにがんばったかを甘えのようにアピールする。そんなキモイ風土から早く決別し、公平で能力や実力、成果が評価の優先となる社会へ日本も早く移行しよう。
今後、無責任にがんばります、というやつを馬鹿にします。
なぜなら、そういうやつは解決策がなく、問題の対処もなく、言えるのは「がんばります」だけという低能だからです。
採用面接で、面接しにきた奴が「がんばります」だけしかいっても採用された時代は経済成長の大量雇用が可能な時代だったからです。日経連が1995年に『新時代の日本型経営』を発表して以降、日本企業でいわれる「正社員」とは将来的に「幹部社員」となることが蓋然的に見込まれる人間しか採用しなくなった。とはいえ、新卒一括採用がいまだあるのは、大学の就職課を維持するためだけあり、全く不要な部門維持のためにある。現在、企業でパワハラが頻発するのは、または圧迫面接が連続しているのは、採用が目的だからではないからだ、ふるい落とすことが目的だからだ。オートメーション化、業績低迷の日本企業は労働者を雇用するより機械を「リース」で使用したほうが、使用価値は高いし、マルクス経済学用語でいうところの「剰余価値」≒「利潤」が増加するのだ。
日本企業は、もはや、人も育てる気もなければ、採用する気もない。しかし、「将来、幹部社員になることが見込まれる」という蓋然性が採用基準となり、使い捨て社員が増加した。
だから、あなたが退職勧奨されたりするのは、あなたに責任があるのではない、労働市場が縮小したからだ。それだけのことなのだ。
労働組合のプロフェッショナルといってよい石川 源嗣氏の名言がある。相談しに来た労働者へいう言葉が
「あなたは悪くない」
そう、あなたは悪くない。

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