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自己紹介④ 「住まいの道具研究所」の誕生

アマミ(天美住建)で働き、たくさんの家づくりに携わっていく過程で、強く、感じたのは「カタチだけがカッコイイ家」だけではダメだ ということでした。

住む人がとことん使いやすく、心地よい家をつくりたい。
そのためには、ディテール(細部)にこだわりたい。

空間が箱だとしたら、その箱に何を入れるかで家の表情は変わる。

そう感じた僕は、箱(建物)の設計をするだけではなく、照明や表札、建具、手すりや取手、家具など、「住まいの道具」に当たる部分のオリジナルプロダクトを積極的に作っていくこととなりました。

理想の道具があれば、さらに住まいが愛おしいものになる。

そう信じて、たくさんの「住まいの道具」を施主さまに提案し、つくらせていただきました。


「住まいの道具研究所」の設立

住まいの道具をプロデュースしていくうちに、
「せっかく生まれたこの道具を、もっと多くの人につかってほしい」という想いが生まれました。

アマミの設計の仕事も好きなのだけど
「住まいの道具」について、もっと考える時間をつくりたい。
手を動かしてみたい。

そんな気持ちが大きくなってきたのです。

そして僕は、アマミの仕事を続けながら、別法人「テーラードプロダクツ株式会社」を設立することを決めました。

「テーラード」は「仕立て屋」という意味。
既製品ではなく、一つ一つ丁寧に仕立てていきたいという想いを込めました。

その中で、住まいの道具を取り扱う事業として「住まいの道具研究所」を立ち上げたのでした。


職人の手仕事

「住まいの道具研究所」がつくりだすもののほとんどは、「職人の手仕事」です。

職人とともに作り上げるものは、丁寧で正直です。

手垢が滲むものには、見るものの心を豊かにする何かが宿っていると思います。


道具をつくっていく際に、たくさんの愛媛の作家さんとコラボレーションをしてきました。

木工、鉄鋼、和紙、ガラス、陶器、革etc...

自分にはない技術を持った作家さんとコラボすることで、自分の想像を超えた作品が次々とうまれていきました。

例えば、真鍮の表札や

タモの引き手

人が手に触れる部分は手触りがよく、優しさを感じられるものを。

経年変化を楽しめ、永く使えるものを。

そして、愛媛の職人さんの価値を伝えていくためにも、僕は「職人の手仕事」を大切にしていきたいと思っています。

これから、このnoteでも職人さんの紹介、プロダクトの紹介、
そして僕の建築に関する想いをお伝えしていきたいです。

おつきあい、どうかよろしくお願いします。

text by 大木春菜

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