見出し画像

自分らしさいる?

「♪No. 1にならなくてもいい。もともと特別なオンリーワン」って歌がありました。
「そりゃそうでしょうよ」って感じですが、時代のニーズとマッチし、大ヒットしました。
この頃から、自分らしくあること、飾らない自分が持て囃されるようになりました。
でも、自分らしさって、生きていくうちに自然に身につくもので、磨いたり高めるようなもんではないと思ってます。それに飾らない自分で居ていいのは幼い子供だけなんじゃないでしょうか?
小学生ぐらいにはもう、周囲とのより良い距離感を測りながら生きることが必要だと思うのですが…
家から出た時点で素ではないペルソナを付けての暮らしが求められるのが現実です。
ですから、集団と上手く折り合いをつけていく力を身につけさせてやるのが、大人の務めであり、その絶好の場所が学校なのではないでしょうか?
学校で多くの人と接し、相対化されることではじめて、自分らしさが見えてくると考えている私にとって自分らしさは他者が強調するものではないと思っています。ことさらに自分らしさを大切にする風潮は、「そういうキャラじゃないんで」「自分らしさ失いたくないんで」の一言で片付け、自己満足で終わってしまうと思うのですが…
「♪ありのままの」は限られた人の前だけ許されるものであり、ありのままでいることを許してくれる人に出会うために他者と触れ合う。これは自分しかできないことです。
まずは集団における自分の立ち位置を知る。まずはここからじゃないでしょうか?
自分らしさの追求はそこからでも決して遅くないと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?