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京都競馬場リニューアルでより高速馬場に?

 こんにちは、ヒデです。いよいよ明日から京都競馬場がリニューアルオープンします。20年の11月1日以来2年半ぶりということですが、今回のリニューアルに際して芝コースの芝10万5千平米を全面張替えを実施しました。この張替えはどのような影響をもたらすのでしょうか。考察していきたいと思います。それでは本日もよろしくお願いします。

1.どう変わった?芝コース

 今回はスタンドの建て替えが主な要因ですが、その中でコースの改修も行われました。下記の動画にてどのような工事が行われたかを確認することができます。

 コースは基礎となる路床から作り直し、暗渠排水管を埋め込むことによって排水性の向上も見込めます。一度以上夏を越えているという芝コースはまだ重・不良馬場にはなったことがないほどだといいます。また、4コーナーの角度も緩やかに。これによりより加速しやすいコースになったとそうです。ただ、コースの線形には変更がなく淀の坂越えと言われた3コーナーの坂は健在だということです。
 路盤で一番気にしたいのは「エクイターフ」の拡大です。10万5千平米のほぼ半数に及ぶ約5万平米がエクイターフに変更されました。エクイターフとは馬のために品種改良された特別な芝で、クッション性に優れ痛みに強い芝です。これにイタリアンライグラス(寒冷地に強い洋芝)をオーバーシード(被せる形)する形となっています。このオーバーシードは北海道を除いたすべてのJRA競馬場芝コースで採用されているものですが、その面積が拡大したことになります。

2.起こらないとはいうものの懸念される高速馬場

 エクイターフの拡大で一番影響がありそうなのは高速馬場。クッション性が高まるということはより走りやすくなるということですから、時計が当然早くなる可能性があります。もともと改修前からレコードを記録しやすい4月から5月の開催。2018年にはサングレーザーがマイルコースのレコードを樹立(マイラーズC)、19年にはネプチュナイトが2200mのレコードを樹立するなどその馬場の早さは定評がありました。
 今回もこの傾向は健在かもしれません。模擬レースに騎乗した和田竜二騎手は「思ったよりも速くならないかも。(中略)使っていないせいで少し柔らかい。」と語ってはいますが、未勝利戦などで使われるごとに早くなっていく可能性が高いといえます。それはエクイターフは地面と平行に伸びることが多いのがその要因。芝が踏まれて固くなるならば日本一高速馬場が日曜にも出来上がると考えられるでしょう。

 そうなると考えられるのは上りが速くなること。未勝利戦でも34秒台が飛び出し始めるかが一つのポイントになりそうです。東京の重賞で上り32秒台が飛び出す場合はその日の未勝利戦から上がり34秒台前半が飛び出しがち。高速馬場で全体的に上りが速くなる傾向にあるということですね。高速馬場かどうかは未勝利の上りを確認することのが一つのポイントとなっていきそうです。その場合、前残りが頻発することになります。現に同じく高速馬場になった2019年も同様の結果となっていました。この年は小頭数になったもあるかもしれませんが、ダノンプレミアムが2番手追走して勝利。この時の上り最速はストーミーシーで32.0秒とかなり高速馬場に。今年もこのレベルの高速馬場になるかは不透明ですが、傾向的には早くなることは間違いないでしょう。

3.狙いは主流血統になるのは間違いなし?

 このような上りが速くなる傾向になるのならば、今年もおそらく主流血統が強いかもしれません。前述のとおり早くなった2019年と似た傾向であると考えるならば、やはり中心はサンデー系となるでしょう。前回一番勝利したのはディープインパクト産駒でしたから、これと同様の傾向になると考えるのがよさそうです。前回と同様の結果になると考えるのならばそのほかもサンデー系を中心にとらえるのが正解と考えられ、ダイワメジャー産駒やハーツクライ産駒・ジャスタウェイ産駒、オルフェーヴル産駒がねらい目になっていきそうです。そのほかではキングカメハメハ系も安定すると思われます。ロードカナロア産駒やルーラーシップ産駒、当然ドゥラメンテ産駒も期待できるかもしれません。

 穴としてねらっていきたいのはヴィクトワールピサ産駒やマツリダゴッホ産駒のような普段はあまり目立たないサンデー系。これらのような普段はあまり目立たないタイプでも京都競馬場で差し脚を伸ばす可能性は十分になりますので、思わぬ活躍もありえます。特に注意したいのは母父米国ミスプロ系。スピードを補完してくれますので、思わぬ活躍が起こるかもしれません。そのほか、kingmambo系に似たような傾向を示している系統にも穴としては要注意。前回の2019年もモンテロッソ産駒やハービンジャー産駒が括約する傾向にありましたから、今回も穴を開けてくれると思います。そのため、馬券の相手に入れておくのがよさそうです。

軸として狙っていきたい種牡馬
・ディープインパクト
・ハーツクライ
・ジャスタウェイ
・ダイワメジャー
・ロードカナロア
・ドゥラメンテ

相手として狙いたい種牡馬
・ヴィクトワールピサ産駒
・マツリダゴッホ産駒
・モンテロッソなど欧州ミスプロ系
・ハービンジャーなど欧州ダンチヒ系

業務連絡と独り言…

 京都競馬場のオープンは楽しみですね。おそらく波乱は少ないと思います。波乱があるとしたらサンデー系が穴を開ける可能性が高いんじゃないかななんて想定していますがどうでしょうか。今から楽しみです。
それでは!
ヒデ


参考文献
京都競馬場整備工事について
https://www.jra.go.jp/facilities/race/kyoto/news/20190624.html

京都競馬場 芝部分を全面“総取っ替え” 超高速馬場の懸念も和田竜「思ったより速くならないかも」
https://news.yahoo.co.jp/articles/00271be4942afd29a23fd85ebac6f70f567454ab

路盤から改修した〝新〟京都競馬場のコース、その特徴を探る
https://keiba.nikkan-gendai.com/articles/288085

【新装・京都競馬場】芝は名物の3コーナーの坂越えが健在 ゴール板はコースがモチーフ
https://news.yahoo.co.jp/articles/d35ee5cacc52fddcf157345a306dd5a409f601d5

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