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ひろがるしゃしん

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架空の書籍の目次だけをつくってみたら実際に出版することになりました。写真についての考え方や生き方、はたらき方についての本になります。
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#記憶

遠い記憶のあつまり

はるか遠くの星の光が地球に届くまでに何年もかかるという話を知っていますか? わたしたちが今まさに見ている光が生まれたのは、実はずっと昔であるというものです。一体どういうことなのかをうまく説明するのはとても難しいです。ところが、なぜか直感的にはそのわけが分かる気もしています。 写真に写るものごとは撮影したその瞬間に過去のそれになります。しかし、それを見るという行為は必ず今よりも未来に起こります。つまり、写っているものごとはもう現実には存在していません。当たり前の