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「親切ごかし」という欺瞞

教育新聞でインタビュー内容を記事にしていただいた。
教育界に蔓延しているのは、真の親切ではなく、「親切ごかし」である。
自分自身のためや保身をねらって、人に良くしてやる行為全般を指す。
少しの失敗であってもSNSで誹謗中傷の嵐が吹き荒れる中、誰も、攻撃されたくないからである。
結果、親切ごかしによる過剰なサービスが、あたかも「いい人」であるかのように跋扈する。

長期的視点が大切である。
人は、できることまで全部やってあげれば、堕落していく。
子どもは、大人の行為を真っ白なキャンパスに受け入れていくため、その効果は著しく大きい。どんどん、汚れていく。

「子どもには支援より鍛えを」とは、師の野口芳宏先生の言である。
これに尽きる。
「親切ごかし」は、子どもを鍛えず、堕落させる。
喧嘩一つ見ても、子どもの学びの場である。大人が土足で踏み入れて奪ってはいけない。

『不親切教師のススメ』は、教育書に限らず出版業界全体が不振の中、よく売れたとは言われているが、全然まだまだである。
現に、親切ごかし体質は全く変わっていない。
まだまだこれからである。
倦まず撓まず、これからも発信を続けていきたい。


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